『天然理科少年』(長野まゆみ著)を衝動買い。
耽美な単語が多数ちりばめられた繊細な文章が本当に美しい。
『流星火毬』『孔雀船』『雪玻璃』など使われている熟語の数々が、まるで宝石の様に綺麗だ。
(こんなに日本の漢字って綺麗だったんだなぁ)
最近の自分達は綺麗に使えなくなって来ているのが勿体無いと改めて感じる。
文章だけではなく物語の内容も切なく哀しく美しかった。
放浪癖のある父親に連れられて全国を旅する少年岬と病弱な少年賢彦との3日間の幻の様な不思議な邂逅……
(ちなみに岬は苗字では無く名前で、お父さんの職業も絵描きでは無く作家で、岬君は特にサッカーをやっている訳では無い様です)
読んでいる内に自分の身体の中が透明になって行く様な哀しい気持ちになってしまい涙が溢れそうになった。
通勤中に読了したので、 余韻を噛み締める余裕も無く、慌てて現実世界に戻らざるを得なかったのが勿体無いなぁと想いつつ改札口を潜った。
久し振りに良い本に巡り合えたので、気分が高揚しているワタクシ(^^)
表紙の人形や挿入されている『オーロラ』や『火毬』『五位鷺』などの写真も美しかった。
長野まゆみさんの本は初めて読んだのだが彼女のFANになりそうだ。
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