Monologue

2005年04月17日(日) 匠のこだわり

4月29日のダンス公演の衣装を造る為に午前5時起き。
昨夜徹夜して造ろうとも考えたのだが、何しろ眠くて眠くて睡魔に負けてしまったのだ。

今日は昼から川口でダンスの稽古、その前に整体院に寄るので、家を出るのは午前8時。

衣装と云っても頂いたの型紙(新聞紙製)の通りに布を4枚切って、
それぞれ2枚ずつを縫い合わせて『前身ごろ』と『後ろ身』ごろにし、
更にそれを1枚のワンピースに縫い合わせるだけ。

これなら不器用なななかさん(仮名)でも3時間もあれば(きっと)一人で出来るもん♪

……と、布と型紙を床の上に拡げていたら、
その物音を聴き付けた母がゴソゴソ起き出して来てしまった。

「何してるの?」

母に問われて事情を説明すると、

「お前!布に印も付けないで縫うつもりなの?」

“全く信じられないわ!”とブツブツ言いながら、
母は布の表側に待ち針で乱雑に留めてあった型紙を取り外し、さっと布を裏返すと、

「ほら!ちゃんとこれで印を付けなさい!」と、
母は自分の裁縫箱から取り出した『チャコ』を私の鼻先に鋭く突き付ける。

そして……

「きちんと畳の縁に合わせて布を引っ張りなさい!ほら!曲がってるわよ!」とか、

「待ち針は中から外に向かって刺すのよ!そう云う決まりなの!」とか、

「布には布目ってモノが有るのよ!」とか、

「ズレない様に糸でしつけしなさい!」とか、

散々言った挙句、

「鋏で布を切るにしても、ちゃんと方向が決まっているのよ!」

結局、母は自分の裁ちバサミを使って手早く布を裁断してしまった。

(だが布を切る時に母が小声で、
「あら少しズレちゃったわ」と呟いたのを私は聴き逃さなかった(^^;))

その時、ようやく私は思い出した。

母が『文化服装学院』の卒業生であった事を……


ありがとう、母さん。

これから私、頑張って手で波縫いするよ。
(そう、ウチにはミシンが無いのだ(涙))


そんなこんなで布を裁断するまでに予想以上の時間が掛かってしまった為、
結局家を出る迄に衣装は縫い終わらなかった。

別に今日中に仕上げなければならない訳では無いのだが、
あともう一着造らなくてはならないので、可能な限り早く仕上げたかったのだ。

着替の練習もしなくてはならないし……


ちなみに稽古場で共演者のYちゃんにこの話をしたら、

「アタシなんて適当にマジックで印付けて、普通の鋏(紙とか切るヤツ)で切っちゃったわよ」

もっと人生お気楽に行こうぜ、ママン♪


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