Monologue

2004年11月21日(日) シュート!(某サッカー漫画とは無関係)

お友達のA野さんに頼まれて、某タップ・スタジオの発表会の受付をお手伝いに行く。

お手伝い・・・と云っても、仕事は楽チンだし、お弁当は昼・夜ともお茶付きで出るし、
本番も無料で観られた上、打上げにも無料で参加させて頂けて、しかも何と『謝礼金』付き!

下手なバイトよりもずっと割が良い。

だが頂いた『謝礼金』に見合う程の働きが出来たとは思えないので、却って恐縮してしまう。
(と言いつつ『謝礼金』は、しっかり頂きましたが(^^;))

普段、知り合いの劇団の手伝いに行っても、お礼はお弁当が貰えて、本番が無料で観られる位。
自分はそれで充分だと思っているが、たま〜に、とんでもなくこき使われる現場では、
「これじゃ給料貰わなきゃ割に合わないよ!」と大憤慨する事も有る。

たとえば、早朝現場に入ったらデカいゴミ袋が3つも有って、その後始末をさせられたりとか・・・(たま〜に、ですヨ)

話は戻って、無料で参加させて頂いた打上げ会場にて、
たまたま照明スタッフの方々と同席になったので、以前から疑問に思っていた事を尋いてみた。

「あの・・・『シュート』って何ですか?」

舞台の本番前に行う『通しリハーサル』の事を『ゲネプロ』と云うのだが、

(語源はドイツ語のGeneral(総合という意味)とProbe(稽古の意味)を足して
「総合的な稽古」という意味で付けられたそうです。
和製ドイツ語・日本だけで使われている造語。

だが『ドレス・リハーサル』なんて言葉も有るので、だったら『ゲネプロ』も『リハーサル』で良いじゃん!とヒソカに思っている『閑話休題』)

『ゲネプロ』の前後に「音響スタッフの方が『サウンド・チェック』をするので舞台を空けて下さい」と言われるのと同様に「照明スタッフの方が『シュート』をするので」と言っていたのを聴いて、ずっと疑問だったのだ。

他にも「今『シュート』中です!」とか「まだ『シュート』終わってないです!」等と云う言葉を照明スタッフの方は良く使われている。

『サウンド・チェック』の意味はすぐ判るのだが『シュート』って何?


「『シュート』と云うのは、デザイナーが作った照明プランを実際に舞台上で創っていく作業です」と瞳の前の照明スタッフの方は、あっさり答えて下さった。

「“的を合わせる”と云う『シューティング』と同じ意味ですか?」と隣席のA野さんが尋ねると照明スタッフの方は“ええ”と肯いた。

するとバスケットやサッカーのゴールを決める『シュート』と意味はほぼ同じだ。

そう云えば昔、私がアマチュア劇団で芝居を始めたばかりの頃のスタッフの方は『明かり合わせ』と云う言葉を使っていた。

そっちの方がピン!と来るんだけどな・・・

さて、疑問が解けてスッキリした私の顔を見ながら、照明スタッフの方はニヤリと唇の端を上げて微笑った。

「そう云えば、照明の舞台用語って結構エッチなんですよね・・・」

本来女性はこう云う時には恥らう生物の筈だが、ななかさん(仮名)は迷わず身を乗り出してしまった。

「ど、どんなのが有るんですか?」

「例えば、舞台面から天井に吊ってある照明器具を操作する時に使う長い棒が有るでしょ?
アレ『棹』と言うんですが、それを準備して貰う時に“おい!ちゃんと『棹』立てとけよ!”

・・・・・・で『棹』を立てた方は、

“準備出来ました!前から行きますか?後ろからですか?”」

ちなみに『前』とは『舞台前方』『後ろ』は『舞台後方』だそうだ。

「ほ、他にはどんなのが有るんですか?」

「あとはね、
 照明器具を直結するジョイント部分は主に2種類有るんだけど、
凸の方は『オス』 凹の方は『メス』って云って、
“おい!『オス』出しとけよ!”とか“『メス』ちょうだい!”とか“『メス』足んねェよ”」

何も知らない人やクラピカが聞いたら、吃驚して頬を赤らめてしまいそうな言葉だが、
「もっと他に無いんですか?」と恥じらいもせずに身を乗り出したななかさん(仮名)はスタッフの方々に引かれてしまった。


ななかさん(仮名)に足りないのは『メス』・・・つまり女性としての恥じらいですから!残念!!


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ななか [HOMEPAGE]