Monologue

2002年08月29日(木) 踊るな

最近めっきり腰痛持ちになってしまっているワタクシ(−−)

動作の度に痛む腰を押さえて「イタタタタ……」としきりに唸っている様は、
我ながらかなり情けない。

ダンスをやっている知り合いには腰痛が持病になっている人達が、やはり多い。
半ば職業病みたいな物だから仕方無いのだ。

(自分は今まで割と平気な方だったが最近は結構辛い。やはり歳の所為だろうか(;;))

その一人、E美ちゃんも一週間に一度は『整体』に通っているそうだ。

「『整体』の先生に“本気で治したいなら踊るな!”って言われちゃったよ」

それを聴いたダンスのY田先生は、

「『整体』の先生は、やっぱりそう言うしかないよね。だってその通りだもん」と言う。

そうなのだ。

ダンスによって腰を痛めている訳だから、原因を取り除けば治るのは当然だ。

E美ちゃんは既に持病になってしまっているが、
自分は多分それ程痛めてはいない様な気がする。

いわゆる筋肉痛だと思うので、本当は2〜3日休めば跡形も無く治るのだろう。


でも、
「踊るな」と言われて、
「はい、判りました」と、そう簡単には納得出来する事はなかなか出来ない。

ダンスの練習を休めば身体はすぐに鈍ってしまう。
一度鈍った感を取り戻すのは、休んだ時間の何倍も掛かってしまうのだ。

(↑そう頭で理解している割に、しょっちゅう「休みたい〜」と騒いでいる自分は
やっぱり愚者である(−−))

しかもE美ちゃんは9月末に公演を控えているので、ますます休む訳には行かない。

かく言う自分もE美ちゃんとは違うが公演を控えている。

公演と云うのはお金を取って他人に観に来て頂く物なので、
チョイ役で有ろうがヘタクソで有ろうが舞台に上がる人間にはそれなりの責任が発生する。

だから、前の日に4時間ぶっ通し(!)で振り付けをされて、
身体中の筋肉がズキズキと痛くても痛くても痛くても……
翌日の稽古を休む訳には行かないのだ(涙)

(↑そう頭で理解している割に、しょっちゅう「休みたい〜」と騒いでいる自分は
やっぱり愚者で……以下略)

「痛いよぅ」と泣きながら『バン○リン』を塗る自分を見ながら、

「アタシなんか子供の頃から『整体』の先生と大喧嘩してたもん♪」と、

年間数本のダンス公演をこなして来た百戦錬磨のY田先生はカラカラと微笑う。

あの域に達するには、果たして何年掛かるのだろうか?

(根性無いから一生無理かも(;;))


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