Monologue

2002年08月18日(日) イケナイ先生

「……もう、こんな事は止そう」

人気の無い理科実験室で、着乱れた衣服を整えながら、
クラピカは傍らのレオリオに向かってポツリと呟いた。

“あん?”と、タバコを吹かしていたレオリオは不可解そうに眉を顰める。

「私は教師で、お前は生徒だ。
なのに、授業を放棄してこんな背徳的な行為に埋没してばかりいるのは
やはり恥ずべき事だと私は考え……」

「何言ってんだよ、今更」

忌々しそうに“チッ”と舌打ちしながら、携帯灰皿でタバコを揉み消すと、
クラピカの細い金髪に節立った指を差し入れ、彼の小さな頭部をグイッと抱き寄せる。

「誰かに……何か言われたのかよ?先生」

耳元で吐息と共に囁かれた言葉に、
細い肩を震わせると、躊躇いがちにクラピカはコクと肯いた。


「実は……ななかさん(仮名)の数少ない貴重な友人の一人、
 T村さんから、
 先日こんなメールが来たそうなのだ……

“こないだ久々にネットに上がって『学校へ行こう』シリーズを読んだよvv

 アタシがしばらく読まない間に
 クラピカ先生がとってもインランで、イ・ケ・ナ・イ・先生になってて吃驚しちゃった(後略)”」

それを聴くと、さすがにレオリオも気まずそうに視線を逸らして、
ポリポリ……と右頬を人差し指で掻く。


「やはり……マズイだろう?
 この私がインラン教師とか、イケナイ先生だとか呼ばれてしまうのは……」

「……イケナイのかよ?先生」

「ああ、だから、もうこんな事は……」

そう言い掛けた次の瞬間、

レオリオはクラピカのシャツの襟首を掴むと“バッ!”と強引に胸元を拡げた。

「レオ……ッ!」

「“イケない”なんて言われちゃ、オレの男がすたっちまうなぁ……」

ニヤリと唇の端を上げて不敵に微笑うと、レオリオはクラピカの胸に顔を埋めた。

「バカ!違う!そう云う意味では……アッ!!」

硬くなった右胸の乳首に軽く歯を立てられて、
クラピカは思わず声を上げながら背骨を仰け反らせてしまう。


「た〜っぷりイカせてやるからよ、覚悟しな……先生v」


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