おちょこの日記
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2007年12月19日(水) 奪う側


願ったものが叶わない時、アタシはいつだってこんなもんだろうと思う。
これがアタシの人生で、きっと自分で選んでることなんだとあきらめる。

欲しいと思うものは手に入らない。

それが当たり前のように染み付いてた。

それでも懲りずに恋をして、刹那に手にした幸せや痛みは
いつだってアタシの中に大切にしまってある。
だって忘れたくないから。

もっと平凡な恋をして結婚をすると思ってた。

カズは平凡と言うに程遠いけど、それでも結婚まで考えさせてくれた。
一緒に暮らせたらとか、歳をとっていくことも。

だけどそれは叶わない。
アタシはいつも好きな人に別れを告げる。
望もうが望むまいがいつだって。

欲張り?わがまま?
そうなのかな。


最低な方法。
アタシは一人ではいられない。
そう。
いつだって愛されたい。

アタシは2人の大切な人を捨ててしまった。
そして愛してくれる手をとるんだ。

痛みが強ければ強いほど非常な感じで。
満たされる程の強い想いを手に入れようとする。

こんな事で幸せになれるはずなんてない、
きっとまた繰り返すんだろうなと絶望に似た感覚で。

アタシは自称3番目の男の手を選んだ。

隠す気すら起こらなかった。
自分をさらけ出したままで、それでもアタシを選ぶのかを見てた。

彼は怯まずにアタシの手をとった。
勝ち取るかのように。

前提なんて言葉は大嫌いだと言うアタシに言う。



『俺はお前だけのものになる。お前も俺だけのものにする。
 中途半端な覚悟じゃないんだ。だから少しだけ待ってくれ。
 長く待たせるつもりはないし、俺が待てない。俺はお前と一緒になりたいんだ。』


  




    そして、アタシは初めて奪う側にまわる。







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