おちょこの日記
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2007年05月18日(金) 別れ話から…。


カズが迎えに来た。
胸がチクリとした。

いつもと同じ気持ちで逢えない。
それでも逢えたらやっぱりこの人はアタシの大切な人。

何する?どこかいくの?

きょうはお前のやりたいことをする。
いつもと違う言葉。
優しさが痛かった。

一緒にいれるだけでいいよ。って言った。
笑うその顔を見てたら泣きたくなる。
ごめん、裏切って。
ごめんね。
でも、寂しかったんだよ。アタシ。

結局、ドライブをすることになった。
楽しかった。
優しいカズ。
どうして?って聞いたら、
お前、やっつけられてるし、やっぱり痩せたし。大変そうだ。
それだけ?
帰ってこないとダメになるって言ってたじゃない?
うん。
だから、帰ってきたよ。
そっか。

楽しもう。今日は。そう思った。
それからは楽しかった。
足湯に入ったり、思いつきで野外焼肉してみたり(笑)

沢山の家族連れが楽しそうで、夢のようだなと思った。
こうやってアタシはカズと居たかった。
こんな風になりたい。それを願ってた。
幸せな休日。仲のいい恋人。そう見えただろう。
アタシはカズと手を繋げなかった。

ちょっと遠くまで行ったのと、疲れたので帰り道車で寝てしまった。

気がつくと家のほうに向かってた。
まだ、19時だった。
ごめん、寝ちゃった。
疲れたんだな。
大丈夫だよ。
送るよ。

家の裏手の公園に着く。

街の明かりがキラキラしてる。
苦しい。

アタシは言った。
楽しかったね、今日。
うん。
楽しかったよね、今日。
気付いたら泣いてた。

顔は外を向いたままで泣いた。
カズがアタシの名前を呼んだ。

アタシ、この人が好きなのに何でだろう。もう我慢できない。
今まで出来ていたことが出来ない。

もう、待てない。そう言った。

アタシの口から次々とこぼれる言葉。

一緒に暮らそうといって断られたこと、
それを母親が聞いて号泣したこと。
結婚自体を考えてないと言われたこと。
一人で暮らすための家を二人で探した不自然さ。



何よりも、襲われた時に結局はアタシは一人だったということ。
必要な時に救われたかもしれない言葉を言ってもらえなかったこと。
いつの間にか鈍くなってしまったアタシの心の事。


アタシ、きっとカズと結婚したかったんだよ…。
アタシはもう31歳になる。
幸せにだってなりたいし、幸せにしたい。
結婚とかってお互いのタイミングなんだってわかってる。
でも、アタシと貴方のタイミングは合わないんだよ。
だったらこれ以上一緒にはいられない。

積み重なった想い、4年の重さ。

気付いてたはず、でもそれに触れなかったでしょう?
それが、答えなんだよ。そう言った。

カズはアタシをなだめようとしたけどアタシはその手を振り払う。

一緒にいて3年だもんな。カズは言った。
気持ちは側にあるんだと思ってた。当たり前なんかじゃないのにな。
お前の気持ちを弱くしたのは俺なんだな。

ごめんね、どうして待っていられないんだろう。
何ヶ月か前まではすごく楽しかったのに。
ずっと一緒にいたいと願ったのに。

家近いから場所変えるか。
そう言ってカズは車を動かした。

もう外は暗い。

アタシもカズも港が好きだ。
何度も来た港が見える公園に着いた。

光。

カズはアタシの光だった。
どんなときも光ってた。
つらくてもその光がアタシにはずっと見えてた。
たまに消されたりしてもアタシはその光を探して
思い出して、また見つけて。
迷わなかった。
でも、もう消えてしまう。思い出せなくなる。
そんな遠くまで来てしまったよ。
なんでだろう。

そう言った。

ここまではっきりと言ったのは初めてだった。

不意打ちで抱きしめられた。
拒む隙もなかった。
だから、しがみついて泣いた。
声を出して泣いた。
カズも泣いてた。
泣かないでー って言ったら少し笑われた。

離れてボーっとした頭で二人で海を見る。
カズがポツリと話し出した。

俺は仲間で会った時は腹を割って話すんだ。
彼女の話とか、仕事とか。
お前のことも話した。
おもしろい子だって。 ←どういうことよ

俺の性格はみんな知ってるからさ、
音信不通になった時も、酷い事したなってときも
それでもめげずに笑うんだ。すごいんだって。

転勤になってそのうちのひとりと飲みに行って、
どうなんですか?って聞かれた時に
仕事終わったらこっち来るって言ってる、じゃあやっぱり一緒に住むしかないかなとか思ってるって言った。
じゃあもう結婚しちゃえばいいじゃないですかって言われてさ。
その時、

そうだな、結婚するなら今の彼女とするって言ったんだ。

驚いてたよ(笑)言ったくせにな。
後にも先にもお前みたいのはいないってわかってるんだ。
今更だけどそんな事も考えてたんだよ。

何てタイミングなの…。
この人って。

別れ話の後にされるプロポーズ。

なんなの?これ。
別れムード1000%だったのに。
軽く眩暈。

待ってたらいい事あるの?
そうだな。

どっちよ!

あります!

おちょこ半強制的に結婚決まる…。
もはや、軽く脅した感もある感じで。

一瞬、うわ、あるのかよ!(驚)と思っちゃった。

嬉しさも半減するょ…。
だって別れ話の後でしょ?
言わせたうえに腹くくられたみたいな(泣)

どうしてこうなのか。アタシ達って。


続く






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