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2003年10月07日(火) 東宝オリジナルミュージカル『十二夜』

脚本:堀越真、演出:鵜山仁、音楽:八幡茂
作詞:斉藤由貴、指揮:塩田明弘
<幕>105分(30分)60分
<出演>
ヴァイオラ(シザーリオ):大地真央、オリヴィア:愛華みれ
オーシーノー公爵:鈴木綜馬、セバスチャン:岡幸二郎、
猫:本田美奈子、道化:川��麻世、マルヴォーリオ:上條恒彦、
マライア:鷲尾真知子、サー・トービー:安崎求、
フェービアン:治田敦、サー・アンドルー:山形ユキオ、
アントーニオ:越智典英、レオナート(街の男):秋川雅史
石原絵理、板倉リサ、伊東梓、宇田ひろこ、柏木ナオミ、河合篤子
川又章季、木村晶子、栗原朗子、坂井朋子、白木原忍、高橋千佳
玉置千砂子、ちあきしん、西村沙也伽、林久美子、樋口綾
松本菜穂村瀬美紀、森本麻祐子、涌井みちる
芦原由幸、石山毅、板垣辰治、沓澤修一郎、栗林昌輝
坂口晋作、佐々木しんじゅ、佐嶋宣美、杉本崇、俵和也
附田政信、仲沢克裕、中本雅俊、沼澤勉、日比野啓一
平野亙、水野栄治、吉川哲


見るからにお金かけました!って感じに無駄に派手で、
「さあ、文句あっか、ミュージカルだぞ!」って舞台でした(^^)
やたらヒラヒラしてたり鏡が多用されてたりするセットや、
布を使ったアクロバットに、檻抜けの手品まであったり。
無意味に横向きに石像が貼り付いたりしてるシュールなセットで、
サボテンかぶって隠れてる野郎どもの馬鹿馬鹿しさが素晴らしい。

更に、セーラー×ーンを思い出させる どピンクやオレンジのカツラ。
ついでにそれが、カボチャ×3個のような髪形になったり。
どピンクのクリクリ頭が「輝くシルクの髪」とか歌われても、
きっとこの世界ではそうなんだろう(^^;と思ってしまうノリ。
サー・トービーたちは髪まで含めて全身が信号色の3人組だし、
コスチューム舞台かと思ってたらレオタードまで飛び出すし、
楽しまなきゃ損だろう!って気分にさせられてしまう。

だから、この話の嘘っぽさも見事に安易に納得できて。
初めて会った女性に、どう考えても人間違いされているのに、
結婚しましょうと言われて「ま、いっか、かわいいし」状態の
岡セバスチャン、あまりに当たり前に はまりすぎて大笑い。
普通なら、公爵が惚れるのは どうにも理解しがたい
ぶっとんだ性格のオリヴィア嬢も、まんまで可愛く思えてしまうし。

できればオーシーノー公爵も、エンディングまで何の伏線もなく、
いきなりヴァイオラと結婚してしまって欲しかったと思うけれど、
公爵の妄想の中で、一度ヴァイオラが女性化してドレスを着て、
一緒に踊ってしまうのは、真央様の見せ場のためかな?
彼の持ち味である落ち着きと安定感が、逆にこの舞台では
微妙にマイナスに見えるのに、そんな伏線は本当は絶対欲しくない。
ただ基本的に弾けられる人だから、公爵としての威厳を持ったまま
それを馬鹿馬鹿しく進化させてくれるんじゃないかと今後に期待。
でもやっぱり、ヴァイオラが一目惚れする場面のセリフ、
「なんて温かい声、なんて優しい物腰!」(ちょっと違うかも)に
一緒になって、そうよね〜(*^^*)と思えてしまう公爵様は、
やはり綜馬さんならではかもという気がしてならないのですが。

いかに真剣に馬鹿馬鹿しさを見せるかがテーマかもしれないと
思われるこの舞台で連発されるオヤジギャグ、担当は主に
麻世@道化だったのですが、彼はテンポが いまいち巧くない。
セリフは はっきり聞こえるので、あとはテンポさえあれば、
突っ込みギャグも巧くこなせるだろうにと思うと残念。
猫役は、原作に無い役柄だけあって やはり無駄に感じたけれど、
彼女がいなければ、麻世の作り出す寒さをフォローしてくれる人が
誰もいなかっただろうと思うと、今回だけは必須だったのかも。

その寒〜いオヤジギャグを難なくこなすのが、真央さん。
真央さんと愛華さんは、予想通り歌は弱いなぁと思ったけれど、
そのキュートさとコメディセンスは群を抜いてると思いました。
最も文句なく楽しめたのは、大地・愛華・鷲尾でしたから。
大地&愛華2人の場面は、2列目で見ても本気で可愛いし、
会話のテンポが良くて、一切の抵抗がなく素直に楽しめる。
男性陣は歌が文句ない人たちが多いけれど、楽しさは後一歩。
上條さんも、2幕は良かったけれど1幕は笑いにくかったし。
あ、治田さんは歌も笑いも両方こなしていたと思います。

とにかく、とんでもないセットと衣装を揃えて、
それに負けないぐらい記号的に「可愛い女の子」「素敵な貴族様」
「ハンサムなお兄様」「お馬鹿な金持ち」などなどをあつらえ、
歌い上げ担当にオペラ歌手まで引っ張ってきて歌は充実、
サーカスもどきも集めて「さあ楽しめ!ミュージカル」。
アンサンブルにまで見せ場を増やしまくったためか、
ちぃっとばかり1幕が長いかなぁと思った瞬間はありましたが、
普段 舞台を見つけない人にも、舞台おたくにも楽しめる
面白い舞台だったと思います。なかなか満足(*^^*)
あ・・・、でも、最後のオチは必要あったのかな?
真央さんの力入ったセリフと、道化&猫のオチは無い方が、
わたし的には すっきりと終われて良かったかもです。



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