アフレコに苦戦!

「アフレコ」とは、「アフターレコーディング」の略です。
よく「アテレコ」とゴッチャになってる人がいますが、アテレコはアニメや洋画など、自分ではないものに「声をアテること」です。
それに対して、アフレコは映像を撮った後に声を録音します。
つまり、自分の映像に自分自身で声を入れることですね。
なぜ後で声を入れなきゃいけないのかは色んな場合があるでしょうが、一番多いのは、その時の録音状況がよくなかった場合だと思います。
今回もそうでした。

ENBUゼミの短編映画『プチ☆ホリ』のアフレコを、編集担当の高木さんのお家でやりました。
『プチ☆ホリ』は、2月17日(木)〜20日(日)に撮影したんですが、アフレコが必要だったのは、初日に登戸の川原で撮ったシーンでした。
電車の高架橋のすぐ近くだったんです。
普通はそういう場所は避けるんですが、監督の中野さんのこだわりの場所だったので、アフレコをするという前提で撮影しました。

いやあ、苦戦しましたよ、アフレコ!
前に出演したCMのうちの2本はアフレコだったんですが、決まった台詞を、しかもアップになっている自分の顔の映像を見ながら吹き込めたので、結構スムーズだったんです。
でも、今回は引きの画で、しかもアドリブの会話を求められたシーンもあったりして、相手の台詞に被って「あ」とか「うん」とか細かい言葉を喋ってるので、大変だったんです。
まあ、もともとアフレコが決まっていたので、アフレコしやすいように喋ることもできたんですが、「アドリブで」と指定した監督の意図を考えたら、アフレコだということはひとまず置いておいて、目の前の会話を成立させることを重視すべきだと思ったんです。
そのせいで今日は苦戦して、録り終えることができませんでしたが、後悔はしていません。
それどころか燃えますね。

だって、きっとアニメや洋画のアテレコの方が大変だと思うんです。
アニメはまだ(日本のアニメなら)日本語の台詞に合わせて口の動きを作るから、やり易いかもしれないけど、洋画なんて言ったら、もともと外国語を喋っている口の動きに日本語をアテる訳ですから、大変だと思うんですよ。
それに比べたら、自分が1回喋った言葉を、確認した上で録音できるアフレコの方がやり易いですよね。
まあ、今日は苦戦しましたけど・・・。

声優をするのは声優の仕事だと思ってる人もいるみたいですけど、僕は俳優の仕事の1つだと思っています。
ですから、お仕事を頂けるのなら、喜んでアニメや洋画の吹き替えもやりたいと思っています。
それを考えたら、アフレコで苦戦してる訳にはいきません!

夢は、宮崎駿監督やディズニーアニメの声優です!

まあ、ライバルはめちゃめちゃ多いでしょうけど・・・。
2005年03月04日(金)

箕輪達昭な日々 / みの

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