真珠の耳飾りの少女

■写日記に書いた、先日見た映画
「真珠の耳飾りの少女」のサイトを見つけたのでリンク貼っておきます。
気になられた方はどうぞ。

最近BSハイビジョンで時々映画を見るのですが、
(大抵仕事の合間に…だからまともにじっくり見られないのが残念だけど)
コレは仕事中断してまで見入ってしまいました(笑)

惹きつける何かがあります・・・。
私は演出と美術に。

オランダの画家・フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」
をモチーフとした映画です。
原作小説があったのは知らなかったけど、
これは映像にして正解だったのでは?と個人的に思います。

役者が多くを語らず、画面の中の小物だったり、背後に見える壁にかかった絵だったり、ちょっとしたしぐさや光の加減…。
こういった一見、見過ごしそうな所にヒントとか、フェルメールが描いた他の絵に出てくる小物とかが隠されていて面白い。

人物画一枚だけで、こんな風に映画作れるぐらいの物語ができちゃうんだから、
目の付け所がすごいというか本当にびっくり。

今日本画(屏風とか絵巻物とかの)の謎を読み解く番組もやってますが、
そういうの見るの大好き。(迷宮美術館とかもすき(笑)

あ、そうそう
この映画。ある程度大人になった人向け。
米国版サイトではR−13になってましたから(笑)

ご主人とメイドさんのお話と書くと身も蓋も無いですが(笑)
ほのかなエロティシズムにも似たそんな雰囲気もあります。
でもそういうトコだけじゃなくて、
時代背景とか少女の絵に対する感覚みたいなのが
分かる部分がなかなか面白いとか綺麗とか思えるので是非。

映画内で椅子を動かしたシーン。
実際にフェルメールの絵をX線にかけて見ると、
一回椅子を描いておきながら消した跡があるそうです。
そんな部分も知っていると楽しいですね、この映画。

http://www.gaga.ne.jp/pearl/
2007年11月06日(火)

日記 / み。