The Side Story of FLAME ALCHEMIST-遠い思い出-



+お前、見たことない顔だな。どこから来たんだ?
+ぼくは・・。
+おい放っておけよ。こいつきっと別荘組だぜ。
+それより、ほら、そっち行ったぞ、捕まえろ!
+・・・何・・・やってるの?
+釣りだよ。お前やったことないの?
+・・・・・。
+おい放っておけって。別荘組のヤツラは、どうせ黄金色のソースのかかった、顔のない魚しか見たことねぇんだからよ。
+え、ほんとうかよ!
+おい、あんまり意地悪言うなよ。なぁ、お前もやりたいのか?釣り。
+・・・・・・・・。
+あ、でもそんな綺麗な格好じゃ、できないな。
+・・・・いい。汚れてもいいから、やりたい。
+そっか!じゃ、こっちきな!俺のアミ、貸してやるから!
+うん。
+あ、その分厚い本は置いてこいよ。
+それ、何の本だよ。大事にかかえてこんなトコまで散歩か?
+・・・・錬金術の本。構築式とか錬成陣とかいっぱい載ってる。まだ錬成理論3章の途中までしか読めていないんだ。
+・・コウチク?・・・レンセ??・・・・・リロン????
+おまえ、錬金術できるのか!?
+まだ小さな焔を錬成することしかできないけど。
+すげェ!
+なんだか良くワカンナイけど、すげェ!
+やってみせろよ!!!
+その前に魚釣ってみたい。どうやるの?
+お前、そんなすごいことができるのに、魚の釣り方知らないなんて、面白いのな。
+こっち来いよ!俺がやり方教えてやるから!
+おい俺が教えてやるんだぞ、お前そこで見てろ!
+バタバタすんなよ、魚逃げるだろ!
+ブーツ脱いだら、行くから待って・・・
+・・・・・・・イ・・・どこへ行ったの!?帰ってらっしゃい!先生がいらっしゃる時間よ・・!
+あ、母さんが呼んでる・・・。ごめんもう行かなくちゃ。
+え、まだ錬金術見てないぞ。
+釣りやるんじゃないのかよ。
+・・・でも、もう時間だ。ごめん。
+・・・・・そっか。
+おい、マー・・・・
+じゃ、また会ったら今度は釣り、一緒にやろうな。
+うん。きっと!・・・・・・・じゃぁ。
+あ、お前、名前は?
+俺はロバート。
+オレはジョン。
+俺は、マースだ。

+僕は・・・・・・・


遠い昔の消えかけた思い出。


<END>





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2004年06月08日(火)

日記 / み。