| ■ The Side Story of FLAME ALCHEMIST-遠い思い出- |

+お前、見たことない顔だな。どこから来たんだ? +ぼくは・・。 +おい放っておけよ。こいつきっと別荘組だぜ。 +それより、ほら、そっち行ったぞ、捕まえろ! +・・・何・・・やってるの? +釣りだよ。お前やったことないの? +・・・・・。 +おい放っておけって。別荘組のヤツラは、どうせ黄金色のソースのかかった、顔のない魚しか見たことねぇんだからよ。 +え、ほんとうかよ! +おい、あんまり意地悪言うなよ。なぁ、お前もやりたいのか?釣り。 +・・・・・・・・。 +あ、でもそんな綺麗な格好じゃ、できないな。 +・・・・いい。汚れてもいいから、やりたい。 +そっか!じゃ、こっちきな!俺のアミ、貸してやるから! +うん。 +あ、その分厚い本は置いてこいよ。 +それ、何の本だよ。大事にかかえてこんなトコまで散歩か? +・・・・錬金術の本。構築式とか錬成陣とかいっぱい載ってる。まだ錬成理論3章の途中までしか読めていないんだ。 +・・コウチク?・・・レンセ??・・・・・リロン???? +おまえ、錬金術できるのか!? +まだ小さな焔を錬成することしかできないけど。 +すげェ! +なんだか良くワカンナイけど、すげェ! +やってみせろよ!!! +その前に魚釣ってみたい。どうやるの? +お前、そんなすごいことができるのに、魚の釣り方知らないなんて、面白いのな。 +こっち来いよ!俺がやり方教えてやるから! +おい俺が教えてやるんだぞ、お前そこで見てろ! +バタバタすんなよ、魚逃げるだろ! +ブーツ脱いだら、行くから待って・・・ +・・・・・・・イ・・・どこへ行ったの!?帰ってらっしゃい!先生がいらっしゃる時間よ・・! +あ、母さんが呼んでる・・・。ごめんもう行かなくちゃ。 +え、まだ錬金術見てないぞ。 +釣りやるんじゃないのかよ。 +・・・でも、もう時間だ。ごめん。 +・・・・・そっか。 +おい、マー・・・・ +じゃ、また会ったら今度は釣り、一緒にやろうな。 +うん。きっと!・・・・・・・じゃぁ。 +あ、お前、名前は? +俺はロバート。 +オレはジョン。 +俺は、マースだ。
+僕は・・・・・・・
遠い昔の消えかけた思い出。
<END>
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2004年06月08日(火)
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