白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

批評っぽいもの。緋色の欠片。 - 2008年11月07日(金)

「……は?」


というリアクションが想定できそうですが、
膨大な睡眠時間他、ありとあらゆる自由時間を叩き込んだ挙句、
『緋色の欠片』、6人全員、本編終了しましたついさっき。



……うん、自分でもかなり馬鹿だと思いますから突っ込まないでぷりーず。



単調なところもありますが、
ラストパートは6人とも結構面白かったです。

ただ一人を除いて、
キャラの背景とストーリーもそれなりに良かったと思います。
ええ、ただひとり、とっても不満な出来な人がいますが。

というわけで、一通りの感想ー。
ネタバレ不可の方・興味ない方はいつも通り、戻ってくださいね。

では、すくろーる。

































































<鬼崎 拓磨>

物語のメインターゲットキャラ。
露骨に押しては来ませんが、
トップに来るだけあって、
やんわりと物語の正統な中核として位置づけられてます。
というのが、ルート選んでみて判明しました。
……選んでみてやっと判るくらいなので、他キャラと差別化はほとんどないです。
スチルがいちばん多いくらい。
(といってもそれぞれ、24:22:22:22:23:19なので、そんなに変わらない)

拓磨ルートの主人公ちゃんは
かなりアクティブな印象を受けます。やんちゃ。

拓磨ルートの物語の出来は、客観的に見て悪くは無いと思います。
元々キャラの設定として私の好みではないので、
「ふーん」で終わったところも多少あり……(ごめん、拓磨)
ラスト直前では見事に周囲から対立的立場になってしまう逆境展開とか、
好きな方はきっと好きなんじゃないかと思います。
鬼斬丸との関係なんかも含めて、
良くも悪くも逆境系の王道。

何気に拓磨ルートの真弘先輩がひじょーに可愛かったです。

拓磨は、6人の中では多分いちばん
等身大の普通の男の子なんだろうなぁと思います。


<鴉取 真弘>

ライトな俺様ツン。
この場合のライトは、明るいという意味でもあり、軽度という意味でもあり。

ひじょーに私好みの性格設定。
蒼天、真弘先輩のノリでやりたかったんですよね、ホントは。
あの子は理想よりヘタレ化しましたが(誰のせいだと本人からツッコミが)。

PS版では、拓磨と共に初期攻略キャラとして設定されているだけあって、
かなり物語の作りこみがされていると思います。
作りこみ度合いでは、慎司くんと共に一、二を争うと私的見解。

拓磨がどちらかというとダーク系ヒーローに近い武装(違)なのに対して、
真弘先輩は重い運命を背負いながらも、
落ちきらずに真っ直ぐ進んでいくタイプ。
文中で「風の騎士」なんて表現されてますが、言いえて妙ですね。
(拓磨は間違っても騎士じゃないし)
遊んだことのある方に、鬼斬丸との関係を拓磨と比較してみて
と言うと判っていただけるのではないかと。

背が小さいのは背負った運命に対する精神的な嘆きの結果かなぁと
何となく思います。

他キャラルートから見えない物語の悲哀がまた良くって、
主人公ちゃんへの対し方もツボでツボで、
真弘先輩ルートはかなり良いです。
6人の中で一番最後に回しましたが、
最後にとっておいて良かったと思います。満足ー♪

スチルを見ていて気付きましたが、
何気に真弘先輩、“緋色の欠片”ではありませんでした。
続編スチルにまぎれてるかもしれませんが、
少なくとも他のキャラは本編に緋色の欠片スチルがあります。
製作サイドが判っていないはずが無いと思うので、
この扱い、実に興味深いところですね。


<狐邑 祐一>

唯一、シナリオに不満を感じた人です。
祐一先輩のキャラ自体は良いだけに、物語が不満で不満で不満で……。

他のキャラの物語にはちゃんと起承転結があるのですけれど、
祐一先輩は起承承結みたいな。
下手すると、承承承結。
(起の部分は、先輩ルートに入る前の全員パート)

直前に遊んだのが、物語展開に非常にアクティブに立ち向かっていく
卓さんルートであったために余計にそう見えたかもしれませんが、
流されて流されて流された挙句に、「え?」という感じ。

それに拍車をかけるのが、主人公ちゃんが先輩にかみ合ってません的印象。
もうちょっと前に進む会話しようよ……。
同じところでくるくる回っている感じがします。
真弘先輩が解説してくれたところで悩むのやめようよ、察してあげてよ主人公ちゃん!

祐一先輩の痛み部分は非常によく判るので、
もっと悩める先輩を生かすシナリオを作ってあげれば良かったのに、
と思わずにいられません。

ただ、アリアとフィーアは、
祐一先輩ルートだと非常に幸せそうので、
それだけは良いかなーと思います。

あとちょっと気になったこと。
……これは仕方ないともいえるんですが、
どんな場面でも髪が白く表現されるので、
主人公ちゃんと並ぶと非常にカラー的に浮きます……。
(次に色の薄い遼でも濃い目のグレイなので、他のキャラには感じない)


<大蛇 卓>

ターゲット決めずに進めば、多分好印象トップだろうと思われる卓さん。
(同級生・先輩ズがヒドイ扱いするところでさらっと大人で紳士なので)
年齢差のある年上キャラならではの優しさ、余裕さ、大人さが◎。

初期の当たりはかなり柔らかいですが、
実際の根っこは相当の策士です。
卓さんがあっちこっちに積極的に情報戦を仕掛けるのを傍で見ていくので、
物語的には波乱でヒヤヒヤでハラハラして面白いと思います。
(他のキャラでは翻弄されっ放しだから)

一旦物語上で卓さんが撤退する期間がありますが、
主人公がずーっと卓さん卓さん言ってるので、
そこまで不在を感じません。
要所要所で合流してくれるのも美味しいです。

主人公ちゃんが精一杯成長しようと頑張る様も好印象でしたね。
(他キャラのルートだと割りと途方に暮れてる姿が多いから)

卓さんルートは大好きですが、
これは多分に私の贔屓目が入っています。
真弘・慎司ほどにお勧めとは言えないかな。

やわらかいだけではなくって、
余裕で主人公を翻弄してみせたりとか、
実はかなり茶目っ気のある人だったりするとか、
大人な部分も私は好きです。

頭脳派っぽくありつつも、戦闘もそこそこ強いのがまた良いのです。


<犬戒 慎司>

将来性を買うならこの子を推します大賞受賞。

作りこまれた物語と設定が非常に楽しかった慎司くん。
美鶴ちゃんとの関係に途中もぞもぞと居心地の悪い思いを
主人公ちゃんと共に感じつつも、
芯に一本通した強さが少しずつ大きくなっていく様が
「大きくなったなぁ、この子」と感心しちゃう感じです。

緋色の欠片の物語設定的に、
キャラは皆重いものを背負っているわけなのですが、
慎司くんはどっちかというと重いというより真っ黒ドロドロですね。
大人なんて大人なんてーと叫びたい(笑)

祐一先輩ルート、遼ルートから弱さを先に見てしまうと
軟弱っぽい印象を受けるかもしれませんが、
かなりガッツあるんじゃ無いかと思います。
自分以外に守るものが出来ると顕著にそれが出るタイプ。
敬語な喋りや幼げな容姿ほどに、物語では年下成分をあまり感じません。

ストーリーも含めて、お勧め上位。


<狗谷 遼>

なんで犬と狗が居るんだろう、と思いましたが、納得。

ライトな俺様ツンの真弘先輩に対して、真性の俺様ドS。
あらゆる点で我が道を行き、他のキャラと比べて桁違いに強いです。
どれくらいかというと、
ノーマルモードの他キャラが単体でも勝てない敵を、
2人セットで纏めて相手しても余裕でかわしてのけるくらい。

孤高の人で、敵も味方もあったもんじゃなく、
相対するあらゆる人の弱みつらみを全部ぶちのめしていきます。
他の人のルートで「なんで○○なのよ!」とか言いたくなる部分も
遼がけちょんけちょんにやっつけていきます。
ある意味で非常に爽快(笑)

主人公ちゃんに対しても9割がた素晴らしく強気。
続編では、「喰うな、ちょっと待て、そこらで加減しておけ!」と
思わず突っ込みたくなります。
野犬という例えもあながち間違ってない。

物語としては割と面白かったですが、
遼とくっついた場合、主人公ちゃんのその後がひじょーに心配です。

「私が居なきゃ駄目かもこの人」は
苦労だけするってパターンになりやすいから。
(ゲームのキャラに何心配してるんだとか言わないで)




そのほか。

私に文章の添削させて、と言いたいくらい
文章は割とひどいのが目立ちました。

⇒私に添削させて、と言いたいくらい、文章は割とひどいのが目立ちました。

こんな風に添削したい箇所が多数。


「〜〜〜を考えて、〜〜〜〜〜考えた」みたいなものから、
「〜〜て。」で終わる文章もめちゃくちゃ乱用。
「〜〜て。」はまだしも、二重表現はホントやめてほしい。
最初は気持ちが減速する度合いが高かったです。
(キャラの3人目くらいからは慣れましたが)

後、「ふつーの女子高生はこんな表現しないでしょ」なものも多数。

一番感じたのはこれかなぁ。

「○○は西洋の大剣、☆☆は日本刀、◇◇は槍かフェンシング」

各キャラの戦闘スタイルへの表現ですが。
どんな武器マニアの女子高生だ。
大爆笑したともさ!

一人称からそれに近い文章の時は、そのキャラの感覚にあった言葉を使うこと。
某小説書き指南書に出てきていたお約束ですが、
今回しみじみと実感しました。

スタッフ、文章だけはやっつけ仕事感漂いまくりです。
誰か文字責任者は居なかったの? みたいな。


文章にさえ目を瞑れば、
ゲームはそれなりに面白いです。
なんと言ってもダントツに絵が綺麗。
毎回スチルは文字消してぽーっと見入ってました。
(たまに、両思いなのに主人公ちゃんが嫌がってるようにしか見えない
 表情なのもありますが)


一通りクリアして、思うのは。

んー、もいっかい真弘先輩やりたいです。
真弘先輩のストーリーがいちばん面白かった。


クリアした順番は、
卓 ⇒ 祐一 ⇒ 拓磨 ⇒ 慎司 ⇒ 遼 ⇒真弘
感想サイトでは遼を最後にとお勧めされてましたが、
どうも正統派ではないことが予感できましたので、
迷って真弘先輩を後に。

私は真弘先輩が後で良かったと思います。
王道正統はそれほどツボをつかれませんが、
隠しキャラにもそれほど興味を惹かれる傾向が少ないので。
(遼は隠しでは無いですけど、存在は隠しに割と近い)
祐一先輩を最初と最後に持っていくのはあんまりおすすめしないかも。

物語とキャラを含めた個総合的な個人評価。

真弘≧慎司≧卓>遼≧祐一>>>(越えられない壁)>>拓磨

≧のところは、その時々によって変わります。

感想を一言で。

真弘:ときめき
慎司:健気
 卓:大人
 遼:豪快
祐一:繊細
拓磨:王道


乙女ゲー好きよーって方で未プレイの方がいらっしゃれば、お勧めしておきます。
絵師さんの絵が嫌って感じなければおおむね好印象かと思います。


追加。

発売元さんのサイト行って気付きました。

……PSP版も出るんですね。

追加された真弘先輩のスチルにうっかりときめき死にしかけましたよ……。

画集のところ、8枚中何で真弘先輩が2枚なんだろう。
おーちゃんは、おーちゃんは無視!?(笑)

乙女なお姉さんたちに人気高いのは真弘先輩だったのかなぁ。


新スチル、主人公ちゃんと並んでいるのを見ると、
とっても『姉弟』に見えたりしますけれど(笑)

……ことによると、うっかりPSPとか買いかねない自分がここに……(止まっとけ)


...



 

 

 

 

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