『再会』+よしなしごと - 2007年10月15日(月) 「おまんじゅう」を「おまんと」と呼ぶ、ゆきの語。 もしくは「おまんとー」。 と言っても、家族にすら通じないので(笑/←当たり前) 正確にはゆきのひとり語。 時々、日本語を変な風にいじって崩します。 やーらかい響きにしたがるみたいです。 「おまんと」だと、濁音入らない、とか。 言うまでも無い気もしますが、 「と(とー)」なのは、御饅「頭」の最後を音読みにして。 近いうちに、お伊勢さまに行きたいです。 ……って9月からずーっと思ってて。 10月の残りのお休みは予定入り済みなので、 11月になってからかな。 ちょっと寒くなるかな。 でも、うきうき紅葉の季節。 外宮のお池に紅葉が植えられていたので、 あの樹の葉っぱたちが赤くなってたら嬉しいです。 **** 視界の端を、鮮やかな色彩が勢い良く横切った。 その色が余りに鮮烈過ぎて、 木蓮はつられるように其方へと視線を向けていた。 目の前で挨拶を述べる、人当たりの良い邑長のことなど咄嗟に意識から飛んでいる。 鮮やかな金色の風。 と思えば、向こうもまた立ち止まって木蓮に熱心に視線を注いでいた。 (……あ、れは……?) 息が止まった。 表情が変わるのを抑え切れなかった。 年の頃ならば3つか4つといったところだろうか。 けれどその小さな体躯に似合わぬ強い眼差し。 不揃いに伸ばされた金色の髪が、昼下がりの陽光に輝いて見えていた。 木蓮を見つめる瞳は、春の空のような明るい青。 同じ青でも、木蓮の玉を思わせると云われる混じり気のない真青とは違う。 あくまでも柔らかく伸びやかな色合いで、 その幼子が真っ直ぐな気性をしているだろうと予感させる。 そんなことを考えながら、木蓮は幼子と見つめ合っていた。 驚きで言葉を無くしている自分は、 彼の不思議そうで好奇心に溢れた視線にどう映っているのだろう。 巡る思考の中で理性はそんな風に訴え、 急いで我に返れと促しているのだが。 (――溢れる…………ッ) 激情を必死に呑み込もうとして、無理矢理息を深く吸い込む。 それを後押ししてくれたのは、 ようやく耳に戻ってきた邑長の言葉だった。 「……か様、白花様。あの子供に何ぞありましたか?」 不安そうに響いたその声音に、 慌てて笑顔を作ってみせる。 一呼吸置いてから、安心させるようにゆっくりと首を振って見せた。 『んー、まあ……こーんな髪なモンだからさ。適当に察っしとけ』 かつて彼の故郷の話を聞いた時に、 苦笑と共に返って来た一言が脳裏に蘇る。 もうあんな顔は、させない。 「ああ。綺麗な色合いだと思ったもので、つい見惚れてしまいました」 山吹の花のような色合いですね、と付け足すのも忘れない。 花が好きで綺麗なものが好きな仙人が言いそうな言葉。 やわらかい微笑みでそう告げてやった。 邑長が同意するように頷きながらこっそりと肩を撫で下ろしたのを、 木蓮は幼子に向けた視線の隅でしっかりと捕らえていた。 心中で小さな溜め息を吐く。 「僕があの子を見るのは初めてだと思うんですが」 「はい、白花様がおいでにならなかった間に……3年前に生まれた子ですな。 司恭昭と姫珠玉の息子です。二親とも亡くなっておりますが」 邑長の口調に微かに苦いものが混じった。 (なるほど、それが理由か) 舌打ちはギリギリで押し留めた。 滅多に無い色合いをその身に受けて生まれた子供。 吉兆か凶兆か、どちらに取るかは周囲次第だ。 大人二人の視線を受けて、金髪に青い目の子供はきょとりと首を傾げている。 彼を安心させるように微笑むと、 木蓮は邑長に断りを入れぬまま手招いてみた。 白い手がゆるりと舞えば、 表情を輝かせた彼はすぐに飛ぶように駆け寄ってきた。 その場に屈み込むのと、彼が木蓮の間近にたどり着いたのは同じくらいだった。 僅かに薄い青の目とぶつかって木蓮の表情は自然と緩んだ。 「初めまして。私は、白木蓮と言います」 「うん。おやまのせんにんさま!」 無邪気に木蓮を指差す小さな手。 その仕草を見咎めた邑長が「これ、司郎」と慌てたように咎めた。 邑長を振り返り見上げて首を横に振ってみせてから、 木蓮は司郎と呼ばれた幼子に向き直る。 「司郎。……それがあなたの名前ですか?」 確認すれば、金髪を思い切り揺らしながらひとつ頷く子供。 無邪気な挙動に救われる思いがした。 (せめて、今生は……) どうか、幸せに。 歪みの無いこの笑顔をずっとずっと持ち続けてくれるように。 願わずには居られない。 護りたい。 子供らしくふっくらと赤い頬にそっと伸ばした手で触れる。 万感の思いをこめて。 けれどその真意は決して誰にも気づかれないように。 「私はこの邑に来るのは久し振りなんです。 良かったら司郎が案内してくれませんか?」 「うん、いいよ」 小さな手のひらを上にむけて伸ばされた手。 意図を察し、己のそれを重ねる。 司郎の顔が嬉しそうに綻んだ。 (……どうか、そのままで) 繋がったぬくもりに、ひとつ木蓮の胸の内に結ばれた決意。 金木犀の花の薫る、秋の半ばのことだった。 **** 前半と後半で文章の密度が変わるのは、悪いクセ。 役者の動きに言葉がついてかない……。 そして台詞も描写も中途半端。うーん。 あ。季節とかすごく適当なので。 まだオフィシャルではありません。 あくまでイメージ。 ...
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