白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

むだい - 2005年09月14日(水)

風を切って飛んで行った、一陣の白。
目を細めて、朔峻はもう見えない一点を追おうとした。
空は青くまぶしく、自由な魂を包み込む。

「何故お師様は、師兄を風水・卜占の道に進ませたのでしょうか?」

それは洞の誰もが抱いてる疑問。
口には出さずにいた言葉は誰に言うともなく零したものだったけれど、
背後から近づいてきていた淡い気配がそれに応えた。

「それがあれの、さだめであると」

決して大きくは無いのに、凛と空気を震わせる女の声。
女の纏った花の香りに朔峻は声の主を知る。
振り返ると、彼女もまた空を眩しげに見つめていた。

「……さだめ?」
「この世の事象はすべて、大道という名の因果律に支配されている。
 時には無理に見える道も因果のさだめであれば自然なこと。
 そなたらの師匠はその巡りをよう承知しておるゆえに、な」
「よく、分かりません」

正直に言えば、女は小さく笑った。

「いずれ知るかも知れぬし、悟るやも知れぬ。ずっと見えぬままの者もおる」
「それも大道の導きですか?」
「よう分かっておるではないか。
 さ、中へ参ろう。あれはまたしばらくは戻ってこぬじゃろうし、
 そなたはわたしの為に茶を淹れておくれ」

そう言って洞の入り口へ戻ろうと背を向けた女に、朔峻は素直に続いた。
完全に向き直る前に、もういちど空を見上げる。

空は青く、どこまでも無心に青く。
浮遊感のような目眩を感じて、朔峻は瞳を閉じ今度こそ洞へと歩を踏み出した。




















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……お姉さんモエー(帰れ)

姫様口調、大好きです。

微妙に香雪さんと被ってますが、違う人です。
(またオリキャラですよ。収集つかないですよきっと)
立ち位置はこの辺かな、というのは決まってるんですが、
出てこなくても何も問題ない人なので、
存在が決定するかどうかは不明です。


この頃何だか、文章がうまくまとまりません……。
みー。

今回の文章は、続きor冒頭を想定してるのですけど、何か微妙だなぁ。

浮かんでくるものはあるけれど、
細切れの砕片でかたちに作れない感じ。
もどかしいです。むう。


...



 

 

 

 

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