マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

やっぱり、「大手」は強い… - 2004年03月03日(水)

 僕は基本的に電話というのが苦手だ。携帯も「送信履歴」はほとんどないし(もっと正確に言えば、受信履歴もほとんどない。ただ(受信>送信)であることだけは確実。学会でホテルの手配をする必要があったのだが、あちこち電話するのは、なんとなくイヤだった。だって、ホテルに電話をして「申し訳ありませんが、満室でございます」とか拒絶されるのがイヤなのだ。向こうも商売なのだから、気にしなければいいんだろうけど、やっぱりそういうところでも「拒絶される」と気分が良いわけもない。
 そこで、WEB上でホテルの予約をしようと思って、Googleで検索して、いくつかのサイトを巡ってみたのだけれど、結果はほぼ全滅。時期が悪いというのもあるのだけれど、空いていて、予約が可能なホテルがほとんどないのだ。
 ディスプレイの前でひとつ溜息をつき、最後にJTBのサイトに行ってみた。まあ、こういう大きなところで頼んだら高くつくだろうし、空いてないだろうなあ、なんて思いながら。
 しかし、なんのことはない、JTBのサイトでは、たくさん部屋が空いているのだ。値段だって、他の「オススメサイト」みたいなところとそんなに変わらない(もっとも、平日の特別プランなどではだいぶ違うのかもしれないが)。
 僕はそのサイトを眺めて、「やっぱり大手は強いなあ」と感慨深かった。結局、まずはこういう大手の旅行会社が部屋をおさえていて(実際、そのホテルそのもののサイトでも予約できなかった部屋が空いていたりもする)、そのおこぼれを他の旅行サイトがもらっている、というような形式になっているのだろう。

 いくら個人の情報発信が盛んになっているとしても、やっぱりお金がかかるところでは、大手はまだまだ強い。一度こういう体験をすると、人は大手に流れるようになるし、人が集まれば、モノや情報はさらに大手に流れていくことになる。
 大手は小回りが利かないとか、利用者の生の声が聞けないとか言われるけれど、やっぱり大手は強い。悔しいくらいに。小さなところがどんなに良心的でも、品物が無ければどうしようもない。
 ほんと、「自分で事業とかはじめて、大手を相手に競争する」って、大変なことだと思うよ。「仕事がうまくいかないから独立」なんて、そんなにうまくいくわけない。大手に割って入って生きていくのは、大変なこと。

 サイトでも、やっぱり人が集まるところには、それだけで力があるものなあ。「2ちゃんねる」なんて、器は空っぽなのに。もちろん、その「力」には、プラスもマイナスもあるのだけれど。


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