マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

本がたくさんあるところ各論。 - 2003年07月19日(土)

 僕は本屋が好きだ。
ネットをやるようになって、前ほど入り浸ることはなくなったけど。

 本屋のいいところは、適度に賑やかで、適度に静かで、適度に人の気配があって、そして、本がたくさんあるところだ。
 いい本屋というのは、歩いていると自然に「面白そうな本」が目にとびこんできて、いつの間にか手にたくさん本を抱えていることになる。
 そういうとき、「これはあまり手に入りそうもないから」ということで、他の本をあきらめて、レジに持って行ったちょっと難しい本や専門書なんてのはたいがい読まずに、軽い気持ちでなんとなく買った本のほうが、意外と読んで面白かったりするものだ。

 ブックオフとかも嫌いじゃないんだけど、あそこに行くと、「面白そうな本を探そう」というより、「掘り出し物の安い本をみつけよう」という気分になってしまい、結局、面白い本というより、分厚くて読むのに気合が要る本を買ってしまって後悔することが多い。

 本がたくさん並んでいると、そこにはある「空気」が生じてくる。
 街の大きな書店の専門書(たとえば、アートや宗教の)コーナーなんてのは、独特の雰囲気がある。

 僕はそういう雰囲気は好きなんだけど、病院の図書館だけは、ちょっと苦手だ。なんだか、ものすごく空気が重い。
 誰もいない病院図書館の地下室で、古い医学書などを探していると、ほんとうに怖くなってしまう。
 単に仕事嫌いなのか、置いてある本の内容の重さなのかは、よくわからないけれど。



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