Comes Tomorrow
ナウシカ



 『途中下車』

重い体 引きずり出して
無理やり 電車に乗せた
提出する課題は
まだ何も書けてない

朝まで一睡もできず
心はやる気があるのに
体と切り離されたように
自由にならない

乗り換え口で
途中下車してしまった
映画の看板を前にして
そこから動けなくなった

「愛を乞う人」
吸い込まれるように
スクリーンに向かった
平日の昼の
ガラガラに空いた映画館で

流せない涙を
暗がりで
湧きあがるほどに
溢れさせてた
こんなに自分は
洪水の雨を溜めていた

「愛を乞う人」
無くした思いに
初めて出会った
もっと早くに
気づいてあげれば良かったのに

愛を求めた自分だからこそ
愛に背を向け
これまで生きてきた
1人じゃないと
強く立ち向かえないような気もしてた

気づいたそこから始まる
感情の渦の中で
もっと優しく
自分を支えてあげれば
歩み通せたのに

行き場のない
持て余した体と心
違う場所に帰りたがってる
本当の自分らしさ

途中下車から始まる
心の旅路は
今も続いてる
帰る場所なんて
旅の途中のほとりかも

寄り道もたくさんしたけど
出会った人の数だけ
自分もほら 気づいたら
辿り着けてた
明日の太陽
溢れ出す光に立ち向かえる自分が
そこに立っていた


2007年06月16日(土)
初日 最新 目次 MAIL


My追加