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■ 『私は「うつ依存症」の女』
私がこないだDVDレンタルして観た映画を、たまたままたケーブルTVで今やっていて、それを旦那がこれまたたまたま観てますわ。
この原作は自伝でその映画化されたものです。 『これがうつ病!』と思われてしまうと、ちょっと困るわけで、これは1症例でしかないと思ってほしいのだけど、でも私としては共感できることがたくさんありました。 泣いてしまいましたね…やっぱり。
それで、この映画について他の人はどのような感想を持ったか知りたくて、あちこち検索して見たのだけど失望しました。 うつ病の主人公の女の子を甘えであるとか、親に依存され、また依存する関係であるとか、ドラッグをやっていたり生活が乱れてるから、なって当然の病気であり自業自得であると書かれている感想が多かったです。
勿論そういう側面はあります。 決して間違いではない。 だけど、彼女の苦しみ悲しみに触れるような感想はほとんどなかったというのがとても残念でした。
どうして彼女のことを批評や評価する前に、彼女の苦しみを理解はできなくても、なぜなんだろう?何が彼女をこうしてしまったのだろう?とか、そういうことに思いを馳せないのだろう? 甘え、自業自得と言ってしまうのは簡単。 でも、そこに人としての温かみは感じられない。 まず私なら、そういうことを言う人に、自分の些細な悩みであっても相談はしないだろうな…っていうか、したくない!
たとえ共感はできなくても考えるぐらいはできるんじゃないかと思うし、これは映画なんだから共感する必要もないわけだけど、これはある人の半生を赤裸々に描いたものだから、リアルにも存在する人なわけで、そういう狭い自分の視点だけで、バッサリと断じてしまう人の気持ちがわかりません。
人って複雑な生き物であって、そんな簡単なもんじゃないって思うんだけど、どうして人は人の人生や感情までも単純化して、ものすごく冷酷なことをシュレ〜っと書くのだろう? 今、この社会がそういう社会にますます傾いてきてるなぁ〜って思います。
人々の中にある漠然とした不安感がそういう感想を生み出すのか、それともあまりにも恵まれ過ぎた平和な?人には、そういう感想しか生まれてこないのか…
それにしても世界はどんどん狭くなるけど、それと同時に人の心も社会も狭くなってしまうものなのか… う〜ん…こういう社会って、どんどん自分の首をも締めてしまうと思うのだけど、それが安心感に繋がってる社会っていうのは、やっぱり病んでるよなぁ〜って思います。 病んでいる人以上に、病んでない人は病んでいると思います。
2006年09月11日(月)
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