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ぐったり行進曲
2004年04月17日(土)

はあ。

満員電車に乗ったから。
かさばる荷物を持っていたから。
ハイヒールとストッキングにまだ馴染めていないから。
髪型やメイクが乱れないように、気遣っていたから。
難しいテストを受けたから。

それで疲れているわけではない。
どちらかというと、メンタルな方向で、だ。

就職活動と言えるような活動を始めてもう五ヶ月ぐらいになる。
いや二ヶ月ぐらいだっけか。(だいぶ違うぞ)
ともあれ、すっかりな佳境である。
酣(たけなわ)ってやつである。
魂、塊、魁である。それらの共通点は鬼である(?)。

面接を二件かけもちする機会があって、
それはたとえば午前に一件、午後に一件というように
時間をなるべくずらして申し込み、
余裕を持って間に合うようにしているわけなんだが、
そうなるとたいてい昼ご飯を食べながら待っているだけの
空白の時間というのが生じる。
こないだ、三時間待っていた。
ずーっとドキドキしながら。
「何を聞かれるんだろう、何を喋ればいいんだろう」が、
コンビニで流れる有線のように
勝手にエンドレスで頭の中を駆けめぐっている。
面接とかプレゼンとかに臨むことに対して
特別に不慣れな方だとは思わないが、
やっぱり緊張はする。
「緊張して当たり前の場面なんだから緊張してもいいんだよ、
 そんな自分を素直に認めれば楽になるよ。」
と言われてそうかとうなずき
素直に認めたところで、
やっぱり緊張はする。仕方ない。
面接を控えた状態で長時間カフェにいると、
やけにトイレに行ってしまう。
化粧を直してみたり。髪型を気にしてみたり。
イライラ物質を投与されたモルモット状態である。
こういう時は深呼吸、と思って深く息を吸ってみたら
たまたま煙草を吸ってる人が近くにいて
ゲホゲホと咳き込んでしまったり、
なーんか落ち着かなくなってしまうんだなあ。

人前に出るのが大好きなはずなんだが、
それでもやっぱり緊張感はある。
そういうものだ、と納得するしかない。
禅の思想もからんでくることだろう(?)。
就職活動はとかく精神鍛錬である。