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各駅停車に乗る日もあるさ
2003年09月07日(日)

つるつるマシェリ。

という言葉を聞いて、
ハゲそうだな。って瞬時に連想してしまった。
だってつるつるよ。つるつる。
つるっ、と聞いて思い出すのは「つるピカハゲ丸」。
……ハゲ丸かあ。
ブタゴリラと並んで、とてつもないネーミングセンス。

今何が欲しいって、ネーミングセンスが欲しい。
私が欲しいものはいつもソフト系だ。
ハードじゃなく。
手に取れない、目に見えないものを欲しがってばかりいる。
高校時代は健康が欲しかったし、
小学校時代は平和が欲しかった。
今は、いろいろなセンスが欲しい。
欲しいものがどんどん小さくなっているんだが、
結局どれも手に入らない。否、“手に入った感”がない。
そりゃそうだ、どれも目に見えず手に取れぬ概念なのだから。
ひょっとしたらもう、すぐそこにあるものなのかもよ。
憧れのタイガーマスクも、近くにいるかもよ。
パーマンも、すぐそこに。多分パーヤンも。
パーヤンも?いや、パーヤンは関西人だから遠くかな。

いやー目に見えないものは実のところ強大だ。
幸せは、なるものじゃなく見付けるものなのだ。
と、さも上手いことを言った風。

うちの母は、ニュースを見ていて何か怖い事件が起こっていると
「怖いわねー、だから言ったじゃない!」と、とりあえず言う。
あんた、別に何も言ってなかったんだろうに。
たとえばこないだも、「ディズニーランドで事故」というニュースの時に
「あら怖い。だから言ったじゃない!」
いや言ってないだろ。確実に何も言ってないだろ。
「遊園地なんて行くもんじゃないよ」とか、事前に言ってたんなら成立するけど
彼女に限ってそんなはずはない。遊園地なんて言葉が
我が家の辞書に載っててたまるか(何故かムキになる)。

うまいこと言ってたと見せかけてそうでもない親子。
遺伝だ。恐ろしい、遺伝だ。
恐ろしい。
んまー恐ろしい!だから言ったじゃない!
何を?

スローフードについて真剣に考えている。
食べ放題って素敵だし魅惑的なんだけど、
時間制限の中で、限られた胃袋で、
「これ食わなきゃ」「あれも食っときたい」と
味覚のデパートに縛られた亡者になって食いあさる!というのは、
皿も汚れるし口の周りも汚れる気がする(じゃあ拭けよ、ってレベル)。
そういう、安さのためにスピーディーに食べるんではなく。
じっくり選ばれた質の良い食べ物の素材の旨味を噛みしめながら、
こんな風にのどかに料理を食べられてる状況じたいに感謝の念さえ覚えつつ、
ゆったりと、ゆっくりと、食べるということ。
飽食とほぼ対極をなす概念がスローフードである。
食べ放題はお得感がたっぷりで、「今日は得しちゃったなー」
って感じを得られるという意味でもそれなりに魅力があるんだが、
スローフードの良さがわかる、ってことは、
イコール良識ある大人、って感じがする。あくまでもイメージだけど。

そういや自分、若い頃はかなり早食いだった。
急ぐように、快速電車のように弁当を食べる日々(なぜかたとえが電車)。
でも今思うんだ、「食事は各駅停車ぐらいのリズムがいいよ」と。
たくさん咀嚼した方が満腹感が増して
少量で満足できるようになるからカロリー摂取が減って痩せるしさ。
たくさん咀嚼することで、アゴが強くなって
頬の筋肉が引き締まり、小顔・美肌効果もある。
ゆっくり良く噛んでだべる食べるってスバラシイのだ。
なのにどうして、人は早食いをするのだろ?
腹が減ってるからかなあ。それともストレスなのか。
たくさん噛んだり時間かけたりしないと食えないモノを
あえて食うっていう方法もあるけどな。
それだとそれが新たなストレスなんだよな。
ゆったり食事、っていうことも我が家ではなかなか難しい。
たいがい「醤油ぐらい自分で取れよ」とか言いながらだ。
やっと家族が落ち着いたと思ったら、
今度は不思議な痛みで倒れたり(夏は日常のひとコマ)。
そうなのよ、落ち着いたと思うと知らない症状が出たりするのよ。
やんなっちゃうわ奥さん。大家族で軽病人、半端にてんやわんや。