Back  Index  Next

どこに行ってもストレンジャー
2003年08月29日(金)

今日は都内でお仕事の打ち合わせ。
その後学校に着くと、
なぜか集団で「忍者ハットリくん」の絵を描いていた。
どういうことなんだ。なんの集会だ。等々、
言いたいことがたくさんあったけれど、
そしてそれをほとんど口にしたけれど(言いたいことは一応言うタイプ)、
結局数十秒後に私も参加してしまっていた。
アラレちゃん、見ないで描くの難しいなあ。

なんか眠くて朦朧としてくるような一日。
理屈の上では眠いはずないんだが。

終電間近の電車、疲れたような人がちらりほらりと揺られている。
うちに帰ったらひたすら眠るだけ〜ぇだ〜から〜♪と、
昔流行った歌を思い出す。
いや、ひたすら眠るだけで済む人はまだいいのかもしれんぜ。
うちに帰ったら、兄弟子にちゃんこを作ってふるまわなきゃ。とか、
うちに帰ったら、ぼっちゃまに絵本を読んでさしあげなきゃ。とか、
色々な事情を抱えて帰宅する人だって大勢いるのだ(関取と執事以外にも)。
不眠症の時の私の場合、何もすることがないにせよ、
うちに帰ってもひたすら眠れないだけだから……なんて、
どうも生ぬるい感じだったもんだった。暇があっても微妙に眠れないんかい。

今日は初めて、喫茶店!臭い店に行った。純喫茶とも違うんだろうか?
なんか、我々が普段生きている世界と違う。妙に電球白いし。
とにかく、マイペース!びっくりするほどに、社会から切り取られてる。
茶パツの若者が闊歩する街にあって、昭和の頃から取り残されている感じ。
「普通の若者」は決して寄せつけない、
大人の中の大人(主成分は高齢者?)が集う店。
こういう知らない文化、東京の隅にまだまだ潜んでいるもんだなあ。
インベーダーが流行って100円玉が不足した時も、
ピンクレディが解散した時も、
たまごっち狩りが世間を騒がせた時も、
こういう店はずーっと同じ、こんな感じの空気を続けてたんだろうなー。
変わらないでいることがものすごく難しい世の中になってるというのに。
いい加減やめようと思ったこと、
少しくらい変わろうと思ったことはなかったんだろうか。

こないだ10年ぶりに再会した人に、
「わー、わかる!でも、街ですれ違ったらわからないかも」という
微妙なコメントをされた。あれから背も伸びたし、化粧もしてるし、
外見は少ーし変わったかもしれないが、
どうやらあの頃と変わらない雰囲気でいられているらしい。
なんせ、少し喋ってみたら相手は爆笑。「やっぱ全っ然変わってない!」

新しいことを吸収して成長したいぞと思う一方で、
いつまでも変わらない自分でありたいもんだ、とも思う。
今周りにいる友達と会わなくなってから、10年経って再会しても、
「わっ、変わってない!」と言われてみたいものだ。
その前に、「お前、誰だっけ」と言われないように、
どこか印象に残る自分であり続けたいものだ。
今のところ、どこ行ってもストレンジャーなポジションだもんなあ。
むしろ印象に残らなくてどうするよ。
マイペースっていう言葉は、なんか魅力的な響きなのだ。