雪の中をバイトへ行く。 電車が止まっていようと、私は進む。 普段なら一時間強で着くはずのところ、 三時間弱で到着。早めに出たものの遅刻だった。 まっ、こんなもんか。 非常時の電車は混んでいるけれど、どっこい私も慣れている。 東北の電車は雪でもびくともしないという。 九州の人々は台風でも動じないという。 そりゃそうだ。御土地柄だ。 関東はなにもかも生ぬるい。 だから、個性の強いミュージシャンの発生率が低い。(のか?) 雨に風にと打たれ強くなれ関東よ! 「あー、そういや掛布って千葉出身だっけ」などと うなずいてる場合じゃない。がんばれ関東平野。 日本の関東地方は世界有数の(多分) 電車通勤者を抱える地域なんだから、 もっとスーパーな態勢にしておけばいいのに。 これからの時代は、異常気象の時代なんだぞ。 それに耐えうるサラリーマン、そしてそれに耐えうる通勤電車。 “街を鍛えるならまず電車から”ということだ。 若い頃は雪というと休校のシンボルだったから 飛び跳ねて喜んだもんだが……最近はどうにも 喜べなくて切ないばかり。心に趣が不足しているのだ。 ああ雪だけど、犬の散歩行かなきゃ、ゴミ出さなきゃ、 みたいな現実に埋もれてしまって。特に雪の中の犬の散歩は つらいんだな、これが(古いモルツのCMより)。 雪を見て一句詠むくらいの気持ちが必要だ。 「香炉峰の雪は簾をかかげてみる」みたいなこと、 さらっと言えたらなあ。 吉幾三氏の「新日本ハウス」のCMソングが相変わらず気になる。 あれから秋が過ぎて冬になって雪が街を白く染めても、 相変わらず気になる。タイトルは「Dream」。 ♪住み慣れた 我が家に 花の香りを添えて〜 優しく育った 樹木香りも入れて〜 この町で〜 一番! 素敵で暮した〜い〜 香りが盛りだくさん!加えて、“町で一番”を目指す志の高さ。 タイトルどおりドリーミィなお話でございました。 |