風邪のような、そうでないような、曖昧な体調不良に見舞われ、 それでもやることはたくさんあり、予定は止まらない。 そんなわけで俺は走り続けるぜ、大物ミュージシャン気取りで。 小学校の体育で、かけっこは学年でも最下位争い。 その争っていた友達も、今は私よりは足が速い。 現在は不動の一位=私というわけで、もはや怖い物はない! 中学の体育は適当で、高校は不参加。でも心はランナーさ。 爆風スランプの歌のような意味でランナーさ。 実際走ることになった。それは、電車の遅れ。 なんなんだ、「停止信号です」って。 「危険ですので、線路に降りないでください」 そんなアナウンスされた日にゃ、そんな予定のなかった私すらも 「線路に降りる」という選択肢を思い立ってしまう! その場にいる老若男女が意味もなく、 非常用コックを心の目で探してしまうじゃないか。 ほったらかしだったMDにラベルをつけてみる。 うん、意外とマメじゃないか私。と、いっとき思ってみることには成功。 そんなあやかしのようなひとときを手に入れた。 しかし残念にも、ほったらかしだった時点で全然マメではない。 そんなことで自分の体内のA型血液を確かめようとしたって、 日本人の4割はA型。うーん、大胆な十把一絡げしやがって。 それにしてもあれだ。どれだ?それだ。 校庭に出ると走りたくないーと必ず思ってたのに、 都会のアスファルトはなぜか昔からダッシュしたくなるんだ。 それはなぜなんだろう。 本来の本来、急ぐという生き方でもないのに。 なんか目的があるから走るのかな。 快速に間に合うとか、早く休めるとか。 確かに、マラソンとか陸上競技の悪口を言いたいわけじゃないけれど 長――い距離をどんなに早く走れたって、車や電車で行く方が早い。 私は、その電車に間に合うためだったら走るぜ。 その走りの理由には、自分の中で納得が行くのさ。 俺は今日も駅を走る!ただし、本当に遅いぜ! 道を自転車で走りながら、大声で唄うおじさんを見た。 喋り方の面白い、レコード屋の店員を見た。 よく見れば、この世界にはそういう勝てそうもない人ばかりだ。 くそー、覚えてやがれ!そして、なるべく忘れるな。 今に見てろ……待ってろよ!どっか、その辺で! ポケモンマスターへの道は、まだまだつづくのであった……。 今入ってきた最新情報。 うちの犬、今度は柿一個をたいらげた!! 隠れベジタリアンめ。なかなかやるな。 |