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プロジェクトX 〜こっそり挑戦者たち
2002年08月06日(火)

最近、「少林サッカーのDVD買う気ない?」
「感じるジャッカルのDVD買いなよ」等と、
妹がやたらと面白いDVDばかり『買え』と勧めてくる。
そりゃ気になるけども。

それはそうと、今日の最高気温はなんなんだね。
関東各地で30℃代後半かよ。
誰にぶつけたらいいのかわからないが、この暑さよ。
言うまいと 思えど今日の 暑さかな。
暑さ寒さに関しては、「なんでこんなことに?」という
やり場のない疑問が膨れあがる一方だ。ああ、どうしてだ。

県立高校を出てよかったと思うのは、
暑さに慣れることができたという点。
クーラーはおろか扇風機もない音楽室で、
炎天下で窓を開け放して部員総数80余名と共に、
立ちっぱなしで毎日練習していた夏休みがあった。
当時体調がすこぶる悪かったが、
それは暑さのせいもあったんじゃないかと思うくらい、学校は暑かった。
でもそれも今は想い出。
先生方は大変だったのだろうなあ、と遠い日に思いを馳せる。
だって、普通の仕事をしてたら職場にクーラーくらいあるだろう。
それをケツの青い高校生に気安くあだ名で呼ばれたり、
若くない体でハードな体育祭に参加させられたりしながら、
設備の悪い職場で教鞭をふるうんである。
そういう意味で、教師という職業は基本的にすごい。
仰げば尊し、和菓子我が師の恩。
その歌詞、卒業式の時点ではまだあまり実感できないように思う。
卒業から年数を経て、だんだん先生の真の凄さが見えてくるんでは。

うちの犬がずっと寝ていた。
大丈夫かと思うくらい、ずっと寝ていた。
彼も夏バテなのだろう。
散歩に連れ出しても、「もういいっす、限界っす」という顔で
途中で帰りたがったりする。
犬は地面に近いところに胴体があるから、
アスファルトの熱をたくさん浴びてしまって暑いのだそう。
夕暮れ時を選んで連れ出すと、どこの犬も散歩していて
オス犬同士が出会うと縄張りを主張してケンカが始まる。……困ったもんだ。

夕べのBSマンガ夜話で、マカロニほうれん荘を取り上げていたという。
母親が朝、「大変っ」と言うから何かとたずねればそんなことだ。
彼女の大変はおおかたそのレベルである。
作者の鴨川つばめって菜食主義者なんですってよー、みたいなことを聞く。
幼い頃に私はその漫画を読んで、おおこりゃ面白いと思った。
しかし母親に「ギャグ漫画のネタは尽きやすいのよ」という話を聞いて、
「そっか、面白いことをやりたかったらそういうことも覚悟しなきゃ」と
思ったものだった。私の才能の限界はどこだろう、なんてことを考えながら。
もし笑いの才能を、少しでも知識で補強できるんだったら、
勉強を頑張るのも悪くないかなと思った。
いつか笑いのネタにもなるさ、と思いながら仕方なく宿題。
ほんと、どんな子供だよ。ならびに、どんな母親だよ。

面白いことを長く続けることはすごく難しい。
東大に入るとか司法試験に受かるとかとは違う意味で難しい。
よく「永遠の若さと美しさを保ちたい」なんて願う人がいるが、
そんなことは私の中ではさほど重要ではない。それより、
誰にでも通用する面白さを、何か媒体の上で半永久的に保つこと。
……夢だなあ、人類の。
夢と野望とYシャツと私。

………風の中のすーばるーーー 砂の中のぎーんがーーー
と、ここでプロジェクトXの曲が流れてくる。
その曲に合わせて自問自答する。
今の私は、本当にこの方向でいいのか。
過去の自分に、「つまんない」と馬鹿にされるんじゃないだろうか?
そういった類のしょうもないことを無駄に熟考する傾向に。

でも、くだらないことのために真剣になれる大人ってきっとステキだ。
ばかばかしいことを、大真面目に考えることはステキだ。
素敵じゃなくて、ステキ。ここはぜひカタカナ表記でいこう。