思うこと
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2008年09月04日(木) 騙し取った金で人助け・・・。

>北朝鮮の工作活動に使われた可能性について調べている。

そうかもしれないが、
北の国に残してきた家族のために、仕送りしていたのかもしれない。
勿論、その場合でも大部分は北朝鮮政府にピンハネされて、一部しか届かないんだろうけど。

なんか、元祖ルパンの逸話を思い出しますね。
盗んだり騙し取ったりするのは勿論犯罪なんだけど、
そうして得た金で、貧しい人を助けたりする元祖ルパン・・・。

数日前のミクシーニュースですが、
北の国では配給の食糧が3分の1に減り、600万人が栄養失調と伝えられていました。情報が入ってこないので推測の域を出ませんが、北の国の国民の3〜4人に1人は飢えている計算ですね。

全体としては、制裁解除反対!なんだけど、
個々人の顔が見えるレベルでの話になると、あの国のあまりの悲惨な人民の生活を見るに、しのびない気持ちになる。

書いていて、ひとつ逸話を思い出した。
ガリア(2000年前のフランス一帯)の英雄ヴェルキンゲトリクス。ローマのカエサルの侵略に対抗するために、敵に兵糧がわたらないよう、畑を焼く「焦土作戦」を取った。が、篭城している村人の中で、幼い子供が「お腹が空いた」・・・と力なく訴える姿を見て、焦土作戦を中止してしまう。
ガリア諸部族全体の幸福(ここでは、侵略阻止)という戦略の遂行には情けは無用なのだが、
目の前の個人(飢えているガリア人の少女)を見ると、その決意が揺らいでしまう、そんな心境。


ちなみに、現在の北朝鮮をかつての東ドイツに例える方が見受けられますが、東ドイツはおろか、江戸時代以下です。
数字だけ見れば、日本史で出てきた「天明の飢饉」とかよりもひどいです。といっても、最新の人口統計がないのでこれも推測が多分に含まれていますが。

90年代の北朝鮮の人口2100万人。

90年代後半の食料不足で、100万人を超える餓死者が出たといわれています。

江戸時代の飢饉よりもひどいです。
江戸時代後期の日本の人口は推計3000万〜3300万人。
(農民と町人の数字は正確なんだけど、武士や公家、僧侶などは人口統計から外れていたため、必然的に総人口は「推計」となります)

天明の飢饉では100万人を超える餓死者が出たといいます。

江戸時代の日本
3000万に対し「100万人を超える」餓死者

最近の北朝鮮
2100万に対し「100万人を超える」餓死者

どちらがヤバイのかは一目瞭然です。

参考資料
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-February/011562.html



■脱北者が保険金詐欺、一部は北朝鮮に送金
(読売新聞 - 09月04日 19:56)


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