蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2011年12月01日(木) おつまみはイタリア語

雨の日は、赤より黄色の葉が目立つ。濡れた落ち葉に足をとられないように、急いでいても注意深く歩く。

この頃何をしているかと言えば、イタリア語をかじりながらイタリアワインを飲んでいる。以前からワインは特に赤ワインが好きで、それでも特に何のこだわりもなく、ただおいしいなあと思って飲むばかりで、どこのなんていうやつを飲んだかなんて気にも留めていなかった。せっかくイタリアづいているのだからこれ幸いとイタリアワインだけを意識的に飲むことにした。これでだいぶ絞り込んだと思ったらそんなことは全然なくて、イタリアは全土でワインが作られているから、まずはイタリアの州の名前を覚えることになった。州の中にさらにいくつもの産地がある。加えてぶどうの品種、ワインの名前、商品名、生産者、作り方、ランク、どこまでも果てしないカタカナの洪水だ。ちょっと知りたいと思っただけなのに、なんだかとんでもない扉を開けてしまったようだ。ワインを考えるときに、わからないからどうしても日本のお米になぞらえて考えてしまう。こしひかり、ささにしき、あきたこまち、きらら397、ひとめぼれ、・・・たくさんあるお米の品種と産地、地域、区域、生産者、これと似ているってことだろうか。詳しい人からすれば、おいおい何を言ってるんだい、と怒られそうだけど、まあ。

もうひとつ、かじっている方のイタリア語はまだ本当にかじり始めのひとくち目という感じで、ラジオ講座の入門編を聴いているのと、1冊の文法書があるきり。あとは録画してある「イタリア トスカーナの山暮らし」(NHKプレミアム猫のしっぽカエルの手)を繰りかえし見て、生のイタリア語を少しでも体に染み込ませるという勝手な方法。ここに登場する一家をとても気に入っていて、そのことは前にも書いたかもしれない。バッボ(イタリア人お父さん)とマンマ(日本人お母さん)と9歳の女の子ユキちゃんの3人家族は山の一軒家で仲良く楽しく暮らしていて、特にひょうきんでおしゃべりなユキちゃんの様子からは目が離せない。何度も見ていると、ふだんの生活の中に流れる言葉をほんの少し聞き取れることがあってうれしい。イタリア語はその音がきれいだ。

勉強し始めが楽しいのはどの言語でも同じだろうけれど、イタリア語はどのあたりまで行けるのだろうか。


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