Deckard's Movie Diary
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2004年09月21日(火)  父、帰る

『父帰る』は菊地寛ですが、『乳帰る』は横田順彌でもあり、AV女優沢口みきの復帰作だったりもします。また“乳離れ・乳帰る”は小池栄子のデビュー当時のネタだったりもしますし、ブラジャーを胸で一回りさせて「これが本当の乳帰る!」とかいうアホくさいギャグもありました(笑)。というワケでこちらはベネチア映画祭グランプリにして新人監督賞を受賞した『父、帰る』。抜けるような青空さえ寒々しく切り取ってしまう映像は素晴らしく、ロシアに一度も行った事が無くても「ああ、これがロシアの風景なんだ・・・」と納得させるのに十分な説得力を持っています。写真でしか知らない父親が12年ぶりに帰って来て、父と息子二人の旅が始まる。父と兄弟、父と長男、父と次男、長男と次男・・・その全ての関係が新人監督とは思えない巧みな演出で鮮やかに浮き彫りにされます。またそれぞれを演じる役者たちの演技は紛れもなく一流で、特に次男役のイワン・ドブロスラヴォフは卓越した存在感を発揮します。観て損の無い映画であるのは間違いありません。しかし、この映画は好きになれません。この親父には納得出来ません。おそらく、この映画は宗教的だったり神話的だったりする話なんでしょうから、オイラが納得出来ない理由なんて卑小なコトなんだと思います。それでも個人的には好きではありません。遠い昔に『男は黙ってサッポロビール』なんて広告がありましたが、この手の映画が絶賛されると、失われた父性とか、父親復権みたいコトを言うトンチンカンな輩が出て来そうな気もして、さらに嫌です(苦笑)。この映画が絶賛されても不思議は無いと思いますが、こんな親父は嫌いです!


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