Deckard's Movie Diary
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| 2003年10月07日(火) |
マッチスティック・メン アララトの聖母 |
リドリー・スコット最新作にして公開前にしてそこそこ評判が宜しい『マッチスティック・メン』・・・でしたが、普通でした(笑)。つまらなくはないけど、別に面白くもありませんでした。リドリー・スコットらしい巧妙でマニアックな画面作りも相変わらず冴えているのですが、想像していたより中身が薄くて拍子抜けでした。途中までとてもイイ感じなんですけどねぇ・・・。見た目は綺麗で美味しそうなのに、食べてみたら味はあるのに全くダシが利いてない!っつー感じです。中途半端な映画でしたわ。最後の最後もお手軽なんだよなぁ・・・というコトでニコラス・ケイジの“オーバーアクトだろ!だけんどもOK!”演技でも楽しみましょう!ところで、潔癖症って煙草の灰は気にならないんですかねぇ・・・ボソ。
あちらこちらで評価の高い『スイート・ヒア・アフター』のアトム・エゴヤン作品『アララトの聖母』。1915年に起きたトルコによるアルメニア人の大量虐殺が下敷きになっているのですが、3つの時代を跨っている上に、劇中劇が絡んでいるので非常に話しが入り組んでいます。さらに!登場人物や家族が複雑な背景を抱えているので、もうナニがナニやら!もちろんひとつとして無駄なモノは無いのですが、もう少し整理してくれないと小生の気持ちを何処に注いでいいのかわかりません。コッチを描くのならアッチも、それならソッチも・・・ええ〜い!こうなりゃドッチもナッチもグッチも!という感じなんでしょうけどねぇ。決して出来の悪い映画ではありませんし、大きなテーマで人間の絆を描こうとしたその意欲も賞賛に値するでしょうが、いかんせんオイラのオツムでは整理不能。だからと言って、何度も観てキッチリ把握したくなるほどの魅力も感じられませんでした。正直なところ、睡魔との闘いでした・・・ボソ。まぁ、個人的にはダメでしたが、おそらく絶賛する方もいらっしゃる映画だと思います。では!
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