Deckard's Movie Diary
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2002年01月22日(火)  パンと植木鉢

 昨日は「大雨と雷」というこの時期にしちゃ、どういうコト?って首を傾げたくなる天気模様で、ホンマに地球は大丈夫かいなぁ?と、心配しちゃいます。で、本日はお日柄もよく好天に恵まれて、何かと話題の『カンダハール』の監督モフセン・マフマルバフの『パンと植木鉢』を観に行きました。この映画は以前にも観たいと思ったのですが、昨年は「300人劇場」なんて辺ぴな場所でやってるもんですから・・・・見逃していました。ところが今回はお隣の渋谷なので・・・。このマフマルバフ一家というのは監督一家で、奥さんも娘も監督。さぞかし居間は五月蝿いコトでしょう。以前娘が作った『背負う人 ブラックボード』という映画は観ましたが、親父の映画は初めてでした。想像していたのは中東の映画特有の「淡々としたリズムの中で描かれる人間模様」なのかなぁ・・・と、思っていたら!さすがに親父は偉いわ!この人はかなりの曲者!IQが高そうです。ストーリーはマフマルバフの自伝絡みで、かつて監督がゲリラ活動をしていた頃、監督に刺された元警官が、熱烈なファンとして彼の前に現れ、その時のコトを映画化しようとするが・・・。最初はいつもの中東映画の流れだったのですが、そこには巧妙に仕掛けられた罠が待っていました。中盤過ぎから徐々に加速をつけて一気にズバ!っと胸に突き刺さります。シンプルで力強いメッセージ!彼らが一番欲している現実であり、理想。そして、それは全ての人に贈られるラストカットでした。傑作!


『カンダハール』

米国メリーランド州の検察当局はイラン・フランス合作の「カンダハール」で
米国人医師役の男優(ハッサン・タンタイ氏)が
22年前に同州で起きたイランの元外交官暗殺事件の実行犯だと断定しました。
事件は1980年に発生。ホメイニ氏に批判的だった元イラン外交官の
亡命者アリ・アクバル・タバタバイ氏が自宅玄関で射殺され、
犯人は米国人のイスラム教徒デービッド・ベルフィールド容疑者が実行犯の一人として特定されましたが、イランに逃亡していた模様。
当局はデービッド・ベルフィールド容疑者とハッサン・タンタイ氏を同一人物と判断した。
監督のモフセン・マフマルバフ氏は全く知らないし、分からないとコメントを発表しました。


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