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Deckard's Movie Diary index|past|will
フィリピン・マニラ市郊外のスラムと化した巨大ごみ捨て場が撤去されて6年。第二の“スモーキーマウンテン”と呼ばれる「パヤタスごみ捨て場」に生活する人々に密着したドキュメンタリー『神の子たち』。大雨の影響で起きた崩落事故は1500世帯を飲み込む大惨事となり、政府はごみ捨て場を閉鎖。カメラはごみ捨てが再開されるまでの4ヶ月間、生活の糧を奪われ困難を極める3家族を軸に住民達に迫ります。フィリピンでは再生可能なごみを集めると、平均賃金と同程度の収入があるらしく、仕事のない人々がごみ捨て場に住みついてしまうようです。山のようなごみの中で暮らしているワケですから、当然生活環境は劣悪で、その苛酷な状況は次から次へと子供達の命を奪っていきます。これは泣けません!泣いてはいけない映画です!しっかりと見つめなければいけない現実。幼い子を虐めて殺す親もあれば、戦争に駆り出す親もあり、ごみに塗れた生活でも子供を育てる親もいる。世の中矛盾だらけ・・・。それでも人は生きていく。オレも生きていく。生と死だけがこの世で絶対的な事ならば、生きていく事に何らかの意味があるはずだ!と、信じたいしそれを見極めたい。幻想かもしれないけれど・・・・。生きたくても生きられなかった命の分まで、オレは生きられるだけ生きていきます。恵まれている環境に感謝すると共に、貴方達のことは絶対に忘れません。いつかどこかで会いましょう。
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