Deckard's Movie Diary
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2001年09月17日(月)  ウォーターボーイズ ブロウ

 『秘密の花園』『アドレナリンドライブ』の矢口史靖最新作『ウォーターボーイズ』。早くから評判の高かった映画で、矢口監督の出世作になる可能性が大きい作品です。オレとしては、同じようなベリー・スペシャル・ステレオ・タイプ・青春ムービー『チアーズ』よりもかなり良かったです。ハッキリ言って『ウォーターボーイズ』の方が完成度も低く、隙だらけなのですが、ベルトコンベアに乗って出てきたような『チアーズ』よりも魅力的でした。それはやはり作家性が感じられるか否かだと思うのです。『ウォーターボーイズ』には寒くなるようなシーンや、目に余る演技の幼さもありますが、この映画には矢口監督ならではの個性がハッキリ映し出され、その個性が映画全体に水しぶきが飛び散るようなキラキラした輝きを与えています。ただ、もっと撮影や美術にお金(時間)をかける事も考えた方がいいでしょう。これからは、それくらいの主張はして欲しいものです。

 一仕事済ませてからジョニー・デップ&ペネロペ・クルスの『ブロウ』を観にいきました。予告編からストーンズの「Can’t you hear me knocking 」が聞こえてきて、心を躍らせていました。『ウォーターボーイズ』の主演二人が小学1年の運動会だとすると、こちらはオリンピック級の素晴らしい演技でした。デップに限らず出てくる連中が皆キッチリと存在感があり、見ごたえ十分です。でも最後はもっと惨めに描かないとねぇ!だからラストシークエンスは、キチっと突き放して欲しかったです。少し饒舌になりすぎた感あり!あ、そうだ!懐かしのピィーウィ・ハーマンが昔の名前で出ています(笑)


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