今日から暇な時に読むつもりの本。
ぺてん師列伝―あるいは制服の研究 (岩波現代文庫)
まぁ、何の為に買ったかというと、某カラスだかゴキブリだかの為に買ったんですけどね。わかる人だけわかればよろしいかと。
手に取るまでの動機は上記のとおりですが、手に取った後はもう一つ。ええ、もちろん制服です。 「ペテン師」と「制服」は、自分の萌え要素にがっつりきます。ええ、自分が出来ない事&似合わない事なので尚更萌えるんでしょうなぁ。
で。 岩波現代文庫への信頼と、ぱっと中をあけた時に目に入った硬い文章(適当な編集じゃなさそうだ&感想を書き殴っただけのエッセイ集でもなさそうだ)に惹かれて即購入。優柔不断な自分が確固たる意思で即決するのは、実は珍しかったりします。
そんなんで中身。 これが自分が予想してたより面白い。
まだ三章の途中までしか読んでないんですが、積み重ね式で比較していくのでわかりやすい。 下手に論理展開せず、類型考察等は他の学者の考えを引いて提示、そこに取り上げている話を当てはめるだけに留めるので(もちろん、論文テクニックとして反論等を極力とりあげない方向性を持っている事を踏まえて、それ故に無駄な混乱も起こさずに済んでいる事を理解しつつ)、軽く学術の空気を吸いたい時にはもってこい。
一章の主人公を深く紹介した後、二章では二章の主人公と比較していく流れは、とても自然だし。三章で、また違った人物を取り上げる時にも、先の二人を引き合いにだすので更に理解しやすい。 短編シリーズものを読んでる感覚に似てるかも。
それと。 今読んでる段階において紹介されてるペテン師の条件のいくつかの言葉。 「(うつりかわりの)早さ」、「空虚」、「派手好き」、「毎日が日曜日」とか。 今手元に本がないので確認できませんが、そんな言葉。
参考にしようとしてた誰かさんにあてはまるところがありそうで、苦笑しきりです。 (っていうか、本で紹介されている類型って、半分は道化の類型だと思いつつ読んでる自分がいるんですが……そのせいでキャラデザ的に条件がそろったのかな?)
ペテン師としてのテクニックの紹介や分類でもあるかと思ったんですが、どうもその方向性は出てこなさそうという意味ではハズレでしたが、気持ち的には大当たりの一冊です。 明日の時間つぶしが楽しみ(ある意味矛盾してる言葉だけど)
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