貴方を愛す。 その気持ちは変わっていないと思う。
ただ、それが憧れの範囲で留まってしまったような気がするのは、決して気のせいじゃない。 それを敗北と感じる私は、すでにこの世の者ではなくなってしまった。 放たれた光の先に留まる残像に過ぎない私だ。
自分自身の現実をかんがみてみると、世界の断絶を見る。 世界とは、自己の認識する最も濃密なる空間である。
私は、貴方からあまりにも遠ざかってしまった。
貴方の世界に近づくことと、現実を生きる事、現実と戦う事はイコールではない。
貴方の夢に癒される事は否定できないのだけれど。
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