(2004/06/29 22:45 加筆修正しました) (2004/07/04 一部修正・削除いたしました。ご了承ください)
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観ていて、涙が出てきました。
これは郷愁なのかもしれないし、大人としての感慨なのかもしれない。 知らない事を知る喜び、その為に交わす会話、一つの問題に一丸となって挑もうとする姿。 それはかつて、私の持っていた世界の一片だった。 あの感覚を誰かに伝えたくて、教師を考えた事があったのだ。
でも、それだけじゃない。 それだけだったら、泣いたりなんてしない。できない。
多分、諦めていたからだ。 卵の中を見ようとすれば、雛は死ぬだろう。 だから、中から出てくるのを絶望的な気分で待っていた。 クロノスは予言を恐れて、我が子を飲み込み続けた。 ゼウスの成長まで、誰も彼を止められなかった。 でも、今、殻が割れたのを目にした気分になった。
それは、小さなコミュニティかもしれないけど、確かに『人』を感じられるもので、おこがましい事であるのは承知で言わせてもらうが、世の中の教師が一度は夢見る光景に近しいものに見えた。 それは自らが手を伸ばし、肩を組み合い、自主的に何かを掴み取ろうとする姿だ。
涙が出た。
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