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2003年02月16日(日) 映画よろず屋週報 Vol44「スクリーンの中は荒天?」

*****映画よろず屋週報 Vol44 2003.2.16*********************

皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか。

本日は、日本映画界が誇る大スター、
高倉健氏の誕生日だそうです。
72歳におなりだそうですが、いつも若々しいですね。

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特集「スクリーンの中は荒天?」

2月16日は天気図記念日です。
1883(明治16)年、
ドイツ人気象学者エリヴィン・クニッピングの指導で、
日本初の天気図が作成されたことに因むとか。

そこで、気象現象が映画の「大道具」になっている、
そんな作品を御紹介いたします。

ただし、まことに勝手ながら、
当方、パニック映画というものをほとんど見ないため、
その種のものはほとんどありませんことを
御了承いただきたく存じます。

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フラッド Hard Rain
1998年アメリカ  ミカエル・サロモン監督

アメリカの小さな町が、集中豪雨とダムの決壊により
まさに水没状態。
そのどさくさに、大金を奪おうとする強盗団も登場し、
何だかカラフルな展開になっていきます。
クリスチャン・スレイター、モーガン・フリーマン、
ミニー・ドライヴァー
などが出演しています。

恋は嵐のように Forces of Nature
1999年アメリカ ブロンウェン・ヒューズ監督

原題を直訳すれば、「自然の力」。
偶然出会った男女(ベン・アフレック
サンドラ・ブロック)が、
交通トラブルや嵐に阻まれながら、一緒に旅をする中で、
次第に惹かれ会うようになる…という、
ロマンス版「大災難P.T.A.」という趣の物語でした。
B.アフレックはじき結婚する婚約者のもとに
帰る途中という設定でしたが、
婚約者(モーラ・ティアニー)の母役を、
ベンの実生活の元恋人だったグウィネス・パルトロウの
実母に当たるブライス・ダナーが演じていたのは、
何かの冗談でしょうか。
日本語タイトルのダサさや設定の陳腐さ、
そして何かと鳴り物入りだったことが
残念ながらマイナスに働いてはいたものの、
じっくり見ると、それほど悪い作品ではありません。

オズの魔法使 The Wizard of Oz
1993年アメリカ ビクター・フレミング監督

たとえ、大人になってから1度もこの映画を見ていなくても、
あるいは、子供の頃に見た記憶が相当に曖昧でも、
ドロシーの小さな家が、竜巻に巻き上げられるシーンは、
なぜだか覚えているような気がする……
そんな印象が、この映画にはあります。
ライマン・フランク・ボームの原作を、
美しくめり張りよく映像化した不朽の名作といえましょう。

素晴らしき日 One Fine Day
1996年アメリカ マイケル・ホフマン監督

「ある晴れた日」と訳した方が、
映画のクライマックスまでなかなかやまない雨のシーンを
皮肉に引き立ててくれた気がします。
建築家メラニー(ミシェル・ファイファー)と、
コラムニストのジャック(ジョージ・クルーニー)が、
それぞれの子供を学校行事に遅刻させてしまい、
仕事の忙しい合間を縫って、持ちつ持たれつ、
交代で子供たちの面倒を見るうちに、
けんかしながらも惹かれて合っていくという物語。
現代的な設定はともかく、どこかフランク・キャプラの
ロマンチック・コメディのような味わいのある作品でした。


そういえば、冒頭で触れた高倉健さんですが、
『八甲田山』(1977年・森谷司郎監督)という映画がありました。
気象データを集めるための踏査中に猛吹雪に巻き込まれ、
これ以上ないであろうはまり方の
「天は我々を見放した」なる名台詞も有名です。
実は私自身は、あの映画をじっくり見たことがないのですが、
(テレビで見るともなしに、という程度)
ごくごく近しい人間で、まさに八甲田山状態の吹雪の中、
あの映画を見にいったという人物を知っております。


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