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2002年09月30日(月) ギリーは首ったけ

本日9月30日は、1980年に日本クレーン協会が制定した
「クレーンの日」だそうです。
そのクレーンの綴りはCrane(鶴の意味)ですが、
日本の映画雑誌等で、時々姓が「クレーン」と表記されている
最近人気の美丈夫若手アクターを思い出しました。
彼の名前はChris Kleinです。
(多分、クリス・クライン
表記されているものの方が多いと思いますが)

ギリーは首ったけ Say It Isn't So

2001年アメリカ 原題直訳「そうじゃないと言って」
ビデオ&DVD あり(FOX ビクターエンタティンメント)
製作
ボビー&ピーター・ファレリー/ブラッドリー・トーマス
監督
ジェームズ・B・ロジャーズ
脚本
ピーター・ゴールク/ジェリー・スワロー


監督は、『アメリカン・サマー・ストーリー』
(『アメリカン・パイ』の続編)なども撮った人ですが、
製作に『メリーは首ったけ』でおなじみの
ファレリー兄弟が名を連ね、
そんな関係もあって、この邦題なのでしょう。
日本未公開映画ながら、ビデオとDVDで
なかなかの人気を博しているようです。
原題直訳で「そうじゃないと言って」みたいな感じでも
意味深長でよかったろうにと、個人的には思いますが。

さて、キアヌ・リーブス似のクリス・クレーン君は、
ギルバート(ギリー)・ノーブルという名の
親に捨てられたトラウマを抱える青年を演じています。
動物保護の仕事をしていますが、
たまに仕事仲間の家に食事に招かれる程度で、
深いつき合いの友人も恋人もなく、孤独に生きていました。
が、ある日、美しいけれど腕は最悪の理容師
ジョー(ヘザー・グレアム)を見初め、
彼女に髪をいじってもらったのがきっかけで接近し、
結婚まで考える仲になるのですが、
ジョーは、以前住んでいた街での
恋人との別れで傷ついていました。
けれども、ギリーのひたむきさに打たれ、
ジョーは彼のプロポーズを受け入れるのですが、
ジョーの母(サリー・フィールド)が、
2人は生き別れの実の姉弟であると言い出して……

大筋を書くと、おっとり始まった微笑ましい恋愛が、
悲恋へとシフトするような作品だと勘違いされそうですが、
何しろあのファレリー兄弟がかんでいるくらいですから、
そんなことはあり得ません。
けれども、そのハチャメチャさをつまびらかにしたところで、
この映画の魅力は、
実際に見ないと判らないと思われますので、
「大体こういう感じのプロットですよー」
というところだけを書いてみました。

大昔の『ノーマ・レイ』はともかくとして、
『マグノリアの花たち』から『フォレスト・ガンプ』まで、
強く優しい母親像にぴったりだったサリー・フィールドが、
この映画では、『あなたのために』に続き、
派手な装いで私利私欲ばかり考えるバカ母を
巧みに演じています。
運命に翻弄されそうになりながら、
愛する人を何とか手に入れようとするクリス君の姿は
非常に清々しいものでしたが、
個人的には、ヘザー嬢の
かわいいH系コメディエンヌとしての持ち味が
遺憾なく発揮された好編として記憶したいところです。
(特に、ラストシーンでの彼女の「手つき」に御注目を!)

それから、
ちょっとネタバレにひっかかる部分もありそうですが、
この映画と『シリアル・ママ』に共通して、
ちょっとだけ出演していた某女優、
そんなにいい女かぁ?といつ見ても思います。
アメリカ人の美意識というやつでしょうが、何とも…
(確かに、56という年齢を考えるとスゴイものがあるし、
妖艶だけれど)
ちなみに、彼女スザンヌ・ソマーズは、
活動がTV中心らしく、
日本では余りなじみのない人のようです。
唯一、「愛情の樹/悲しみを乗り越えて」という
映画の情報もゲットしましたが (原題No Laughing Matter)、
これももともとはテレビ映画だったようで、
日本でも未公開ビデオリリースの格好だったかもしれません。
こう言ってはなんですが……ゆるっ。


ユリノキマリ |MAILHomePage