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2002年09月22日(日) 映画よろず屋週報 Vol24 「口は災いのもと?」

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特集「口は災いのもと?」

1986年9月22日、時の中曽根首相が、
「アメリカは(黒人とかがいて)知識水準が日本よりも低い」
と発言したことが、非常に物議を醸しました。
その後(27日)心にもない「陳謝」をしたこともまで含め、
日本政治史の恥部と言える出来事でしょう。

そこで、映画スターの舌禍事件に
スポットを当てようかとも思ったのですが、
単なるゴシップだけになってしまいそうなので、
あくまで映画の中の「たった一言」が波紋を広げた例に
注目してみようと思います。

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ブロークダウン・パレス Brokedown Palace
1997年アメリカ ジョナサン・カプラン監督

これは、主演スター自身の舌禍事件にまつわる映画。
主演のクレア・デインズが撮影地のフィリピンについて
「不衛生で悪臭がひどく、人々は何も持っていない。
腕や足のない人も……」などなど、もう言いたい放題で、
随分、国の上層部を怒らせてしまったとか……。
映画自体も、彼女の発言をそのまま受けたような、
タイ(舞台設定)に旅行に来たアメリカ娘の傲慢さが目につく、
余り愉快なものではありませんでした。

パパは、出張中! Otac N'a Sluzbenom Putu
1985年ユーゴスラビア エミール・クストリッツァ監督

50年代、チトー大統領政権下の旧ユーゴスラビア・サラエボで、
主人公マリク少年の父親が、“出張中”なのは、
ほかならぬ父の愛人の不用意な一言のせいでした。
タイトルの持ち味と、子供独特の視点に
ほのぼのしたものを期待すると、いい意味で裏切られる、
苦く重いけれども嫌いになれない1本。

フィッシャーキング The Fisher King
1991年アメリカ テリー・ギリアム監督

ラジオの人気DJジェフ・ブリッジズは、番組中に過激な発言をし、
それが無差別殺人事件の引き金となってしまいました。

あなたが寝てる間に… While You Were Sleeping
1995年アメリカ ジョン・タートルトーブ監督

どんな願望を持とうが、人に迷惑をかけない限り自由ですが、
口に出すのはやはり差し控えた方がよかろう…
というのがよくわかる映画ですが、何しろ映画ですから、
災い転じて……になるのも楽しいところです。

ジーンズ 世界は二人のために Jeans
1998年 インド・アメリカ(英語・タミル語)
シャンカル監督

「ベタベタとはこういうことさ」とキャッチフレーズを打ちたくなる、
御機嫌なインド産ミュージカルラブコメディー。
目的遂行のために口から出まかせを言う無分別な若者は
映画の世界では(現実にも?)よくいますが、
この作品には、孫娘かわいさの余りとんでもない大うそをつく、
愛すべきおばあちゃんが登場します。

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