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2002年08月16日(金) ハネムーン・イン・ベガス

1977年8月16日、最近生存説が(また)浮上している
エルヴィス・プレスリーが亡くなりました(享年42歳)。

プレスリーといえば、
その名も高きお屋敷「グレイスランド」を構えたメンフィスのほかに、
ラスベガスにも縁の深かった人ですが、
ラスベガスといえば、こんな映画がありました。

ハネムーン・イン・ベガス Honeymoon in Vegas
1992年アメリカ アンドリュー・バーグマン監督


比較的古くからのニコラス・ケージのファンならば、
先日、彼がプレスリーの愛娘リサ・マリーと再婚したことに、
何か偶然と思えないものを感じたのではないかと思います。
(それはもちろん、彼女がプレスリーの娘「だから」結婚した、
という意味ではありません。念のため)

亡き母の遺言に縛られ、
結婚できないでいる私立探偵ジャック(N.ケージ)は、
愛する恋人ベッツィ(サラ・ジェシカ・パーカー)に押し切られる格好で
ラスベガスに赴き、結婚することになります。
よく海外ドラマ等にも登場しますが、
ベガスといえば、「アメリカ一簡単に結婚できる場所」として有名ですね。


さて、ベガスへとやってきた2人ですが、
ベッツィはプールサイドで、とんでもない人物に見初められます。
大金持ちのギャンブラー、トミー(ジェームズ・カーン)です。
亡き妻によく似たベッツィを手に入れたいと考えた彼は、
どうやらギャンブルが「嫌いな方ではない」らしいジャックを
まんまとはめ、
借金のかたとして、ベッツィを手に入れようとします…

デミー・ムーアなどが出演した『幸福の条件』を思い起こさせますが、
幸い?こちらの方が製作が先でしたし、
あの映画ほど嫌らしい拝金主義の色合いも強くないので、
「ジャック、かわいそうになー」と同情の余地も少しはあるし、
(少しは自業自得でもありますが)
ベッツィの態度にも、納得できるところがあります。
(と言いつつ、実は私、『幸福の条件』も、そんなに嫌いではありません。
人間の弱さをごくひねりなく描いたという言い方もできなくはないし)
見た後に、非常にさわやかな感想を抱くことができます。

もしも映画観光という言葉があるとしたら、
それに非常に向く、ラスベガスという街を楽しめる映画でもあります。
もちろん、この文章の冒頭に登場した人物の特別出演もありますよ。


ユリノキマリ |MAILHomePage