Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年07月23日(火) アイリスへの手紙

本日7月23日は、文月ふみの日だそうです。
「ふみの日」自体も、
郵便局に縁のある人がわずかに知っている程度の、
それほどメジャーとはいえない日ですが、
7月の旧称「文月(ふづき・ふみづき)」も絡め、
7月23日には、特にさまざまなイベントがあるのだそうです。

アイリスへの手紙  Stanley and Iris
1990年アメリカ マーティン・リット監督


ゴッドファザーことドン・ビトー・コルレオーネの青年期にアル・カポネ、
野球選手のストーカーから娘を溺愛する元CIAまで、
何でも演ってしまうロバート・デ・ニーロですが、
時々発作的に、「ごく普通の愛すべき小市民」ってやつを
演じたくなるのか、そういう作品もぽつんぽつんと確認できますが、
これはまさに、そんな彼が拝める1本でした。

工場で働きながら2人の子供を育てるアイリス(ジェーン・フォンダ)は、
ある日、ひったくりに遭ってしまいます。
そのとき助けてくれたのは、コックのスタンリー(デ・ニーロ)でした。
彼は、年老いた父親と暮らしていましたが、その父が亡くなり、
字の読み書きができないことが発覚して、職jまで失います。

アイリスはそんな彼に、字の読み書きを教える役を買って出ました。
「先進国と言われる国で暮らす、いい年をした大人」が、
字の読み書きができないというのは、具体的にどういうことなのか、
同じ境遇の人でなければ、理解できませんよね。
子供と違い、新しいことを覚えるのは大変ですが、
スタンリーは熱心に食いついて覚え、アイリスも愛情を持って教え、
2人の間には、温かな関係が自然に育ってゆきます。

努力のかいあって、何とか読み書きを覚えたスタンリーは、
苦労人の社長に気に入られて新しい職を得、
仕事のために行った遠隔地から、アイリスに手紙をよこします。
それはアイリスが、「電話ではなく手紙をちょうだい」と言ったからでした。
記憶が曖昧で恐縮ですが、
このフレーズは、当時の郵便局のポスターに、
2人の名優のスチールとともに使われていたと記憶しています。

インパクトが弱いという言い方もできなくはないのですが、
嫌らしい後味が残らない、さわやかな好編です。
しんみりと見てみてくださいませ。


ユリノキマリ |MAILHomePage