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2002年02月10日(日) 月の輝く夜に

2月10日は、1911年に日本初の洋風劇場「帝劇」がつくられたことに
因む、観劇の日だとか。
そこで、オペラ鑑賞のシーンが印象的なこの作品を。


月の輝く夜に Moonstruck
1987年アメリカ ノーマン・ジェイソン監督


葬儀用の花を扱う仕事をしている若き未亡人ロレッタ(シェール)は、
恋人ジョニー(ダニー・アイエロ)に結婚を申し込まれ、
それを受け入れます。
ジョニーはシチリアに住む母親に報告しに行き、
ロレッタは、ジョニーに頼まれて、
絶縁状態になっているという
ジョニーの弟ロニー(ニコラス・ケージ)のもとに行き、
結婚式に出てくれるよう頼みますが、
事故で片手を失ったロニーは、
それがもとで婚約者に去られたという辛い経験をしていました。
その事故をジョニーのせいだと恨みに思っていたロニーは、
兄への復讐のようにロレッタに激しいキスをします。
もともとジョニーを深く愛していたわけではないロレッタは、
その唐突な「求愛」にほだされて…

とはいえ、結婚はもう(半分)決まっていました。
ロニーは、「大好きなオペラを愛する君と見にいきたい」と言い、
ロレッタもそれに応じ、目いっぱいのおしゃれをして出かけます。
これが最後だと覚悟を決めた2人が見にいった演目は、
プッチーニの悲恋物語『ラ・ボエーム』でした。

ところが、シチリアに行っていたジョニーが、
驚くべきことを言い出して…

主軸はロレッタとロニーの恋愛ですが、
ロレッタの父(浮気性)、母(夫の浮気性を諦めつつ傷ついている)、
祖父(とにかくお茶目)などなど、
周辺の悲喜こもごもの人間模様の盛り込み方も巧みで、
非常に感じのいい、大人のラブコメディーでした。
この年のオスカーレースでは、
ロレッタ役のシェールが主演賞をゲット、
ロレッタの母を演じたオリンピア・デュカキスが助演賞を獲得し、
女優大健闘でしたが、
髪ふさふさだったニコラス・ケージの二枚目ぶりも印象的です。


ユリノキマリ |MAILHomePage