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2002年02月01日(金) モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル

2月1日は、英国の伝説のコメディグループ、モンティ・パイソンの1人で、
アーサー王の研究や絵本の創作などの方面でも大活躍の
テリー・ジョーンズの誕生日です(1942年)。

パイソンズの6人の中で、日本のファンにとって、
今でも俳優としての最も露出度が高いのは、
(私が大好きだったグレアム・チャップマンは、
1989年に若くして亡くなってしまったのですが)
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』
『ハリー・ポッターと賢者の石』『ラットレース』などで見られる
のっぽのジョン・クリーズだと思いますが、
テリー・ジョーンズが「頭にカーラー巻いたオバサン」に扮した
コントも最高でした。
そこで本日は…



モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
Monty Python and the Holy Grail

1975年イギリス
テリー・ギリアム/テリー・ジョーンズ共同監督


神の啓示を受け、
伝説の聖杯(ホーリー・グレイル)を探す旅に出る、
アーサー王と円卓の騎士たちの物語ですが、
それだと解説が3行で(それも無理やり改行して)
終わってしまいますね。
が、プロットはこれに尽きます。
何しろその骨組みに、ギャグまたギャグで肉付けがされているので、
「ギャグをいちいち解説するほど寒いものはない…」
ということになってしまうのです。

コメディ映画におけるネタバレの最たるものは、
「ギャグの説明」であると思いますので、
興味を持っていただけた方には、
ぜひともビデオを探して見ていただきたいなと。
今でも時々NHK衛星などで放送されているギャグ番組
「モンティ・パイソン空飛ぶサーカス」(全8巻)のシリーズがあるお店では、
それと一緒に置いてあると思いますが、
ないお店では、「コメディー」のコーナーでどうぞ。

映画としてのクオリティーは決して低くありません。
一部、「著しく」手を抜いているところもありますが、
演出には、研究家らしいこだわりが見られないでもありません。
それでいて、アーサー王や聖杯伝説をよく知らなくてももちろん楽しめます。
(私もよく知りません)

ちなみに、お節介をもう1つ。
共同監督のテリー・ギリアムには、
監督としての彼のファンが多いのではないでしょうか?
パイソンズ唯一のアメリカ人で、
独特の美意識を感じる演出が冴えた映画が人気です。
こちらのMLでも、『フィッシャー・キング』を御紹介済みですが、
『バンデットQ』『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』などなど、
多くの作品で知られています。

ついでにもう1つ、
小さなお子さんに本を読み聞かせるお父様、お母様、お兄様、お姉様、
自分自身、絵本を読むのが好きという方に、
テリー・ジョーンズ著の2冊の絵本を御紹介いたします。

「イースト・オブ・ザ・ムーン テリー・ジョーンズ童話集その1」
「風のゆうれい テリー・ジョーンズ童話集その2」

いずれもさくまゆみこ訳、リブリオ出版から出ています。
皮肉な感じのお話が多いのですが、笑えます。


ユリノキマリ |MAILHomePage