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2002年01月23日(水) 麗しのサブリナ 

本日1月23日はハンフリー・ボガードの誕生日です(1899年)。
彼が自称「神経質持ちの大学生」になって(笑)、
かわいいヘップバーンに恋をしてしまうお話をどうぞ。

麗しのサブリナ Sabrina
1954年アメリカ ビリー・ワイルダー監督


90年代に入ってから、シドニー・ポラックの監督でリメイクされました。
何しろオリジナルの評判がいいので、どうも分が悪い作品ですが、
あれはあれで決して悪くないと思います。

飼っている魚の世話係まで擁する大富豪ララビー家には、
ライナス(H.ボガード)とディビッド(ウィリアム・ホールデン)という
2人の息子がいました。
兄ライナスは仕事の虫、弟ディビッドは軽い遊び人ですが、
専属運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、
ディビッドに夢中でした。
かなわぬ恋をあきらめさせようと、サブリナの父は、
フランスはパリの料理学校に彼女を通わせることにしますが、
パリの水に洗われ、すっかりきれいになってアメリカに帰ってきた
(もともとチャーミングな)サブリナは、
それまで自分など眼中になかったディビッドを魅了します。
が、ディビッドを、仕事に有利な取引先の娘と結婚させたいライナスは、
ある手を使ってサブリナとディビッドを引き離し、
その間、自らサブリナの相手をしているうちに、
だんだん、仕事人間だった自分を顧みて、
サブリナに恋のような感情も覚えてしまうのですが……

この映画でのボギーは、がちがちの堅物仕事人間ですが、
そんな生真面目さから、かえっておかしみがにじみ出ているような、
本当に魅力的な役でした。
気持ちのいいコメディーであるこの映画の笑わせポイントは、
かなりの比率でボギー絡みのシーンとも言えます。

華麗なファッションに身を包むヘップバーンや、
二枚目役でありながら三枚目的な演技を強いられる
ホールデンはもちろん、
おちゃめボギーのよさを堪能してみてください。


ユリノキマリ |MAILHomePage