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2001年11月19日(月) 『タクシー・ドライバー』&『恋人たちの予感』

11月19日は、
ジョディー・フォスターとメグ・ライアンの誕生日なんですよね。
メグの方が1歳お姉さんだという説と、
全く同じ生年月日だという説がありますが、
タイプは違えど同世代で、どちらもハリウッドのトップ女優ですね。
さあて、何の映画にしようかと迷ったのですが、
2人の映画のうち最も好きなものを1本ずつ選ぶことにしました。

まずはアルファベット順で、フォスター,ジョディーから。

タクシードライバー Taxi Driver
1976年アメリカ マーティン・スコセッシ監督


ベトナム帰還兵で、「不眠症だから」という理由で
タクシーを運転する青年トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)が、
ドライバーとして働く中で、
唐突といいたいほどに「社会の巨悪」に対する憤りを感じるようになり、
偶然知り合った少女売春婦アイリス(ジョディー)を救い、
ある種の英雄にまつられるさまを、
ごくごくごく乾いたタッチで描いていて、
見ていて不安になる雰囲気が妙に魅力的な作品です。
当時は「時代を先取りしすぎ」と思われていたふしもあるようですが、
今見ると、いかにも時代の気分を映しているように思えます。

霧の中からあらわれるイエローキャブ、そっけないジャズの音色など、
妙にスタイリッシュなせいか、
ちょっと記号的に語られやすい作品ではありますが、
確かに見ておくべき意義を感じる作品ではあります。

ところで、公開当時のパンフによると、
13歳だったジョディーはこの当時、「将来は大統領になりたい」と
言っていたそうです。
私、偏見持ちと言われても仕方ないのですが、
中途半端な年齢の少年少女がこの手の答えをしているのを聞くと、
「ちょっと子供っぽくない?」と思ってしまいがちなのですが、
事ジョディーに関しては、
放っておいたら具体的な政策まで話しそうに思えました。


では次に、ライアン,メグの作品で、

恋人たちの予感 When Harry Met Sally...
1989年アメリカ ロブ・ライナー監督


本当はトーチソング・トリロジーが見たかったけれど、
時間の関係で「こっち“でも”いいか」と見てみたら、
びっくりするくらいツボにはまった作品でした。
(『トーチソング…』は後ほどビデオでフォローしましたが、
これもよかったので、後ほど取り上げたいと思います)

70年代、大学生だったハリー(ビリー・クリスタル)と
サリー(メグ)は、車の相乗りがきっかけで知り合い、
「失礼な奴!」「鼻っ柱の強い女…」と、
お互いにいい感じを持てないまま縁が切れたかに見えましたが、
腐れ縁とでもいうのか、
その5年後、さらに5年後と、なぜか偶然に出くわし、
3度目に会った頃には“親友”と思える間柄になりますが、
それが2人の心を素直に解き放つのには
阻害要因ともなってしまいました…

せりふの1つ1つが生き生きとした、
非常によくできたラブコメディーでした。
『ロマンチックコメディーの女王』としてのメグの出世作でもあります。

同時、まだ二十代前半だったハリー・コニック,Jr.が
音楽を担当したことでも話題になりました。
(個人的なことですが、映画を見た翌日サントラ買っちゃいまして、
そこからハリーのCDは欠かさず買うようになりました)

ところどころに差し挟まれる、長年連れ添ったふうなカップルたちの
ほのぼのとしたインタビューもチャーミングです。

P.S.本当はジョディーの出演作では
ホテル・ニューハンプシャーも好きなのですが、
この映画は、別な機会に取り上げることがありそうなので、
11月19日分としてはやめておきました。


ユリノキマリ |MAILHomePage