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2001年10月10日(水) ツインズ

今日10月10日は、98年に制定された島の日だとか。
ということで、美しい島で育った純な青年が
都会に出てくるシーンが妙に印象的で、
さらに、10・10の2つ並んだ数字を双子になぞらえて、こんな映画を。

ツインズ Twins
1988年アメリカ アイヴァン・ライトマン監督


“アーノルド・シュワルツェネガー”
この、スターにあるまじき長い名前を持った肉体派俳優が、
日本では“シュワちゃん”と呼ばれるきっかけとなったのは、
この辺の映画ではないでしょうか。
彼の朴訥ながら独特なコメディセンスが見られました。

知性と美貌に恵まれた女性が、
優れた遺伝子を持った5人の男性の精子を
ミックスしたもの(!)によって妊娠し、
1人の非常にすぐれた男の子を産み出します。
母親は後に死亡し、ジュリアスと名付けられたその男の子は、
美しい離島で知性の高い純粋培養の人格者として成長しますが、
実は自分には双子の兄がいるのだと聞かされて、
とるものとりあえず、まだ見ぬ愛しい兄を探しに都会へと赴くのでした。

一方、やはり双子の弟がいることを知らない兄ヴィンセントは、
小さい頃から出来損ない呼ばわりされ、
何かと問題の多い人間に成長し、
ジュリアスが捜し当てたときも、警察の御厄介になっているありさま。
突然あらわれた「弟」を自称する大男に面食らいながらも、
保釈のために一役買ってくれるならと調子を合わせ、
あとは、人を疑うことを知らないジュリアスをまいてしまいます…

ジュリアス役がシュワちゃん、
ヴィンセントを、芸達者のダニー・デビートが演じましたが、
この映画をごらんになったことのない方でも、
あの、大きなシュワちゃんと小さなデビートの2ショットには
見覚えがあるでしょう。
当時、やはり生き別れになっていた兄弟の物語『レインマン』が
アカデミー賞受賞効果も受けてヒットしましたが、
この『ツインズ』では、『レインマン』のパロディー的なシーンが
話題になりました。

亡くなったと聞かされていた母親の真実を初め、
隠されていた事実を兄弟が力を合わせて次々と暴いていく筋立て、
加えて、しっかり美人姉妹とのロマンスもあり……で、
エンタティンメントの王道をゆくお気楽コメディーです。


ユリノキマリ |MAILHomePage