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2001年09月24日(月) グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

9月24日は、
1971年「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(清掃法)が
施行されたことにちなみ、「清掃の日」だそうです。

そこで、ある清掃員スタイルの青年を思い出しました。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
Good Will Hunting

1997年アメリカ ガス・ヴァン・サント監督


売れない俳優である2つ違いの親友同士が共同で脚本を書き、
自分たちで演じて映画化された作品は、
97年度のアカデミー賞では、
幾つかのノミネートの末、オリジナル脚本賞を受賞…と、
この映画が背負った背景自体がドラマチックでした。

その2人とは、マット・デイモンとベン・アフレックでしたが、
今や2人とも、アメリカ映画を好んで見る人にとっては、
どこかでひっかかる名前でしょう。

トラウマを抱えて成長し、その日暮らしをするウィル(マット)は、
非常に高いIQを持ち、読書が日課という知性の持ち主です。
清掃のアルバイトでマサチューセッツ工科大に行ったとき、
黒板に書かれた難解な数式を易々と解いてしまったことで、
フィールズ賞の受賞歴もある教授に目をかけられ、
荒れた人生が快方に行くかに見えるのですが…

人を傷つけては自分も傷つく、というようなウィルのいらだちを、
マットは繊細に演じていますが(で、主演賞候補にもノミネート)、
この映画は何といっても脇を固めた人々に感謝です。
ハリネズミのようなウィルと心を通わせ、
アカデミー助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムズ、
ウィルの才能を伸ばしてやりたいと思いつつ、
嫉妬心との間での葛藤にも苦しむ教授、
彼が一歩踏み出すために何よりの助言を与える親友など、
この辺の扱いがお安かったら、
見ていてさぞ疲れる映画だったでしょう。
(ガス・ヴァン・サントの演出は、いつもながら癖があります)
教授役は、あちこちで見る顔なのに名前が発音しにくい
ステラン・スカラシュゲールド、
親友を演じたのは、
マットと共同脚本を書いたベン・アフレックその人でした。

一応、ヒロインもいないではないのですが、その役を演じ、
一時期は本当にマットと交際していたというミニー・ドライバーが、
なぜだか評判芳しくありません。
「ちっとも美人じゃない」「なんでよりによって彼女なのか」
ということですが、
私は彼女って、非常にゴージャスな雰囲気を持っていて
美しい人だと思いますので、その辺の誹謗は理解できません。
彼女も助演女優賞にノミネートされましたが、受賞には至らず。
それは当然だと思いました。無難過ぎる気がして。

本当の意味の知性、理性だけではいかんともし難い人間の心、
「他人の人生に口を出すことの傲慢さ」などなどについて、
深く考えさせられます。
小泉内閣のお題目ではありませんが、
「骨太の」青春映画といっていいでしょう。

なお、満足な学歴はないが、
特に数学にすばらしい才能を発揮するというキャラクターは、
19世紀のインドの数学者ラマヌジャンがモデルとも言われています。


ユリノキマリ |MAILHomePage