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2001年04月25日(水) ディアボロス・悪魔の扉

1945年4月25日、
92年度「セント・オブ・ウーマン」で7度目の正直でオスカーを受賞し、
それを境に貫祿がついた感じのアル・パチーノが生まれました。
この人、80年代はぱっとしなかった気がしませんか?
思いつくのって、せいぜい83年の「スカーフェイス」くらいです。
(ほかにも出てはいたのですがね)
これにはあのミシェール・ファイファーも出ていて、
かなり重要な役をこなしていましたが、そのときは、
あんなにいい女優になろうとは、思いもよりませんでした。

でも、きょう取り上げたいのは、
どのジャンルに入れたらいいかわからん怪作
「ディアボロス」です。
一応オカルトに入れてもいいのかもしれませんが、
そう言い切るにはためらいもあります。
個人的には、ラストの30分くらいは笑いがとまらず苦労したのですが、
もちろんコメディーではありません。
地上波でもちょっと前に放映されたので、
ごらんになった方も多いかもしれませんし、
結構話題にもなっていたのでしょうか?
私がこの(いつもなら見ないタイプの)作品を見たのは、
たまたま招待券が当たったのと、
パチーノが出ていたからで、
周りの評価・評判などは、全く意識していなかったのですが……。

ディアボロス The Devil's Advocate
1997年アメリカ テイラー・ハックフォード監督


ちょうど、キアヌー・リーブスが、「スピード2」への出演を蹴り、
インディーズの「死にたいほどの夜」で、
ファンが見たら死にたくなるような
ぶったるんだ体をさらした前後でしたか、
この「ディアボロス」では、すっきりしたハンサムぶりで、
負けなし(当然、すっごい嘘つき)の弁護士を演じていました。
彼の妻役だったのが、最近絶好調のシャーリーズ・セロンです。
「ノイズ」「サイダーハウス・ルール」「セレブリティ」
「バガー・ヴァンスの伝説」(見ていませんが…)に出ていますね。
個人的な感想を言わせていただければ、このころの彼女って、
顔と体がきれいなだけの安っぽい美人という印象でしたが、
最近は女優としてだけでなく、彼女自身の人となりも評価が高いようで、
こういうギョーカイに愛された人は先々強いので、要注目でしょう。

マイアミのやり手弁護士キアヌー君は、今日も今日とて
駄弁を弄してセクハラ教師の無罪をかち取り、
ちょっと後味の悪さを感じつつも、仲間たちと祝杯を上げました。

その彼をヘッドハンティングしたのが、NYの巨大法律事務所を運営する大物、
ジョン・ミルトンでした。それがアル・パチーノの役どころです。

成功した者だけに与えられる、都会のリッチな生活の始まりは、
そのまま若夫婦の地獄への近道でもありました。
シャーリーズ演ずる妻は、だんだんに精神を病んでいき、
NYは悪魔の棲むまちだと言って忌み嫌っていたものの、
シャーリーズを心配して駆けつけたキアヌーの母親(つまり姑)は、
そこでジョン・ミルトンの姿を見て、キアヌーに衝撃の告白を……!

全体に、トム・クルーズが主演した「ザ・ファーム/法律事務所」を
オカルト風味にしたという風情でした。
でも、あんまり怖くなかったなあ。
ところどころ、ひぇっとなるシーンもありましたが、
ラストは妙に道徳的に流れていくこともあり、
一体何が言いたかったのか全く理解できないままに、
映画が終わってしまいました。
いや、メッセージ色は強いのですけど、
映画としてつくった意義がわからないというか、
狐につままれたような気持ちとは、こういうことを言うんだろうと思いつつ、
劇場を後にしました。
訳のわからなさが、笑いにつながってしまったようです。

この訳のわからなさ、ぜひとも皆さんと共有したいと思います。
なので、未見で、なおかつこの手の話が嫌いでない方、
ぜひともビデオショップで探してみてください。


ユリノキマリ |MAILHomePage