ひびき(日々記)
「夢を叶えて 夢になりたい」

2002年09月29日(日) すりガラス越し

金曜日

仮の姿は無理矢理に仕事を終え
まだラッシュアワー手前の私鉄に乗り込んだ

小雨ふる阿波座の街
平均年齢の高い人だかり

甲斐バンド

僕はシングルカットしかしらないモグリ
客席に居並ぶファン達の大合唱
何人かの1拍3拍の手拍子に
時代が見え隠れしている

一緒に見ていた友人が
「昔と殆ど変わらない」という
甲斐よしひろ氏の舞台

「かっこよさ」には色んな形がある
変わって行くかっこよさ
変わらないかっこよさ

僕は
変わらないかっこよさが好きかもしれない

厚生年金会館を出ると
行きより強めの雨
ハンドタオルを頭にかぶり
地下鉄にもぐりこんだ

風邪のひき始め
結構な濡れネズミにも関わらず
そんなに疲れていなかったのは
舞台から何かをもらったからだろう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日

リンパ腺がパンパンに腫れている
押さえる事さえためらう痛さ

朝ゴハンを食べて
パブロンを飲んだ

今日は何も出来ない
寝間に置いた文庫本を読んでは
うつらうつらして浅く眠り
起きては眠るを繰り返す

薬が効いてきた
だいぶ楽になったので
夕飯の買い出しに行く

食欲があるのが救い
魚売り場でギラリと光る
生サンマが僕を誘惑した

薬味を作るのが面倒だった
焼く前に塩をした
20分
グリルの前で火加減をみる

一番身の厚い背中の皮が
少し脂で泡立てば頃合い
ここまでキレイに火を入れれば
腹骨は揚げたようにサクリと仕上がる

おいしい

我ながら上手に焼けた
旬のものは体に力をくれるな〜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
日曜日

出かけるほどは元気がない
出かけるきっかけも今日はない

また朝ゴハンを食べて
パブロンを飲んだ

この前のスタジオで
ギターの弦を切っていた
ケースに入ったままだったが
それさえ張り換える気がしない

…ごめんね

少し伸びた爪が邪魔に思えて
パチンと爪切りでとばした後
立てかけてある別のギターに手を伸ばした

曇り空のせいで
すりガラス越しの陽の光も
いくぶん心細い中

風邪でやられた耳をいたわる音で
ずっとギターを鳴らしていた

僕はギターが弾けない
僕はギターを鳴らしているだけの奴だ

ずっとギターを鳴らしながら
やがてすりガラス越しの光は
手元を照らす力をなくした

夜が来て腹が減った
でも買い出しに行く気がおきない
思えば昼から7時間
ギターを鳴らしていたからか…

たくあんを切った
塩辛が残ってた
お茶をわかした
お茶漬けを食べた

歌が
出来そうだった


 <過去  INDEX  未来 >


フジタスミト [HOMEPAGE]

My追加