河川敷のベンチで一休み
片時も離れず持ち歩く 相棒を片手に腰掛けた
ICレコーダ
音をひねり出す僕の まぎれもない右腕だ
すべては彼から始まる 粗削りで直感的なひらめきと 忘れてはならない確信を 無造作に詰めこんでいる
磨けば光りそうなもの 衝動だけで録ったもの 恥ずかしくて笑えるもの 間違っていないと思い込むもの
これらが紡ぎ合わされて 僕の代弁者に成長する
川面を見ながら 今日もボソボソ囁いた また一つメロディが生まれた
気がつくとそばで 鳩さんが首をかしげていた そりゃそうだ 独り言を録ってるんだもんな〜
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