囚はれのシネマ日記
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考へてみればWEB上にメールアドレスを公開するといふことは無謀なのかもしれない。 ちやうど現住所を公開するのと同じやうに。 去年の11月ごろから迷惑メールがやたら届くやうになつた。 アダルトサイトの紹介とか「出会ひ」へのお誘ひのメール。 わたしが女性であることにお構ひなく人妻やOLからお誘ひのメールが毎日届く。 どんな煽情的なメールであらうと気持ちをそそられる訳がないのに。 そして訳のわからない横文字のメール。 1日に10通は届いてゐた。 そんな迷惑メールをダウンロードすることほど空しいものはない。 そしてそのころからパソコンの調子が悪くなつた。 動作がとても遅い、いろいろな警告が出る、終了できない。 わがパソコンはもう手に負へない、コントロールできないシロモノとなつた。 あのときパソコン体内は増殖するウィルスに侵されてゐたのかもしれない。 インターネットに常時接続でウィルス対策も特にしてゐなかつたのだから。 考へればそれも無謀なことだつた。
パソコンが末期症状を呈してから修理に出すと臓器のHDDを交換され戻つてきた。 しかし退院して2〜3時間でふたたび、みるみるうちに不調になつた。 いつたいどんな手術を施されたんだか。 ふたたびウィルスに侵されたのでは?と思つたのは登録した覚えもないアダルトサイトがお気に入りに入つてゐたからだ。 わづか2〜3時間でのウィルス感染だつた。 なぜならユーザーのわたしにあひかはらず抵抗力がないままだつたからだ。 ふたたびOS再インストールをしたパソコンがもどつてもすぐには使ふ気がしなかつた。 とは言つてもこれだけインターネットの恩恵を受けて暮らしてゐる以上、リスクは覚悟して使ふしかない。 わたしは抵抗力をつけるためワクチンを受けることにした。 新型ウィルスの先を行く新型ワクチンを打ちつづけることにした。 そして住所を変へるやうにメールアドレスを変へた。 あの迷惑メールたちはあひかはらず濁流のやうに昔のアドレスを侵しつづけてゐるのだらうか。
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