海を進む
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2007年09月29日(土) この世の終わり

彼と一緒に寝ると、ほとんど毎回、彼のほうが先に眠ってしまう。
一緒に布団に入って私のほうが先に寝たことって、2回しかないと思う。
先に寝るだけならまだ良かったけど、彼はすぐ寝てしまう。
横になって電気を消したらすぐに。
もしくは電気を消したらすぐに私を襲って、終わったらすぐに。
服を脱がそうとするので、もう少しこのまま抱きしめててって言ったことが
何回もある。
終わったらすぐ寝ちゃうんでしょ?だったら始めないでって言ったこともある。

誰かがまだ起きてるうちに眠りにつくことは、子どもの頃からずっと
心の底で無意識に一番求めていたことかもしれない。
この前のお盆に実家に帰ったときのこと、私がもう寝ようとしたときに、
廊下を挟んだリビングで弟がまだテレビを見ていた。
これだけで、いつもと全然違う気持ちだった。
安心というか、寂しさがないというか、まったく暗さがない気持ち。

彼はいつも腕まくらをしてくれる。
そうする前に寝ちゃったことも何回もあるけど。
腕まくらの体勢になると、彼はすぐに寝息をたて始める。
秒殺だ。
仕事で疲れてるってのもあるし、たぶんそういう体質なんだろうな。

私も、昨日もおとといも3時間しか寝てない、みたいな時は
彼が寝てから数分で眠れて、朝までくっついたまま眠る。
それから、起きてる間に彼と仲良くできたときも、先に彼が寝ちゃっても、
そのあと私がなかなか寝つけなくても、全然寂しくなかった。
いっぱい抱きしめてくれたり、くっついたままいっぱい話をしたあとだったら、
彼が寝ても寂しくなかった。

だけど、たいていの場合、彼が寝てしまうと、私は絶望的な気持ちになる。
まるでこの世の終わり。
起きたらまぶたがすごーく腫れてるのがもうほんとに嫌なんだけど、
どうしてもわーわー泣かずにはいられない。
起こしても絶対に起きないことはすでに学習してるけど、何度も名前を呼んだり、
ゆすったり、横になった体勢のまま体当たりしたりする。蹴ったりもする・・・。
一通り泣き叫んだり暴れたりした後は、パソコンを開いたり、料理したり、
彼への手紙を書いたこともあるし、何もしないときもあるけど、
とにかくそのままおとなしく腕まくらの中で眠る気分じゃない。
なのでソファーに移動したり、床に寝袋を広げたりする。
着替えて、タクシーで自分の家に帰ったこともある。

とにかく、ひと言で言うと、満たされない。
幸せって感じられない。
同じことを何度繰り返しても、私は彼と一緒に寝るたびに、
今日こそは今日こそはって思ってた。
寝るときのことだけじゃなかったな。
今日こそは彼と仲良くして幸せって思いたいって、いつも思ってた。

どうして、今日こそは彼を幸せにしようって思わなかったんだろう。
いつもいつも、彼に求めてばかりで、不満をぶつけてばかりで。
彼はなんて忍耐強いんだろう。
でも、本当に寂しかった。


きなこ |MAILBBS